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君は黄身を食べない

うちの子は卵の黄身が好きではない。

ゆで卵や目玉焼きのように黄身と白身が分離できる状態になっている場合は白身だけを食べて黄身を残す。黄身を食べられないというわけではなく、卵焼きやオムレツのように混ぜられた状態なら好んで食べる。オムライスなんか大好きだ。何なら自分でも作って食べる。

親である私も小さい頃は「卵の本体は黄身だ」と考えていて「白身は不要!」と思っていたことがあるので好みは逆ではあるが偏っているという意味では似た者親子だと言える。

そんな子だから、白身と黄身が完全に別れた卵料理であるハムエッグとか好きじゃないのかと思うと大好きだったりする。ただし黄身は食べない。ハムと白身だけを食べる。朝食のハムエッグを作っていると、自分用に黄身抜きのハムエッグを作れと要求してくる。

要求に応えてそれを作るとどうなるかと言うと、黄身が1つ余るので私か妻どちらかが黄身が2つ入ったハムエッグを食べることになる。妻が断るので、結果私が食べる。

黄身が2つ入り、白身1個分では物足りないという次女に白身部分を奪われた私のハムエッグはハム+ほぼ黄身(2個分)となる。朝食としては栄養過多だしモサモサするし食べた後はなんだかお腹も重い。ハムエッグを美味しく食べるにはバランスも大事なのだと気付かされる。

1日にゆで卵を6個食べる坂東英二さんが卵は何個食べても大丈夫だと昔テレビで言ってたけど、きっと坂東さんでも黄身だけを何個も食べるのはきついんじゃないかと思う。

そんな文句を子に言ってもきっと伝わらないので、せめてちょっとずつでも黄身に慣れさせようと今日は次女の白身ハムエッグに黄身を少しこっそり紛れ込ませてみたけれど、目ざとく気づいて返された。

いつかお互いが完全なハムエッグを食べられるようになる日を待ってます。


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