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その六:7秒コーチング

 平本式 現場変革リーダー養成講座で学んだことを超圧縮して1分で読めるテキストにまとめる連載、第六回目のテーマは「7秒コーチング」です。


 平本式には、本格的にコーチングを学ばなくても、誰にでもできる画期的なコーチングのメソッドがあります。その名も「7秒コーチング」です。

 その実態は通りすがりの声掛けです。廊下のすれ違いざま。エレベータで一緒になったとき。チャットのやり取りで。普段のちょっとしたタイミングで声掛けを行います。

 では、どんな声掛けをするか。実はその声掛けのテンプレートが決まっています。そこに具体的な内容を当てはめるだけ。非常に簡単なので誰でもできます。


 まずは基礎編。「通りすがり承認」です。

セリフ:「あ! ○○良かったよ! ありがとう!」

 〇〇には「昨日の議事録まとめてくれたの」とか「先週の提案資料」など、相手がしてくれたことを入れます。


 続いて初級編。「通りすがり感謝」です。

セリフ:「あ! 〇〇してくれて私が◎◎で助かった。ありがとう!」

 ◎◎で自分への具体的な良い影響を伝えます。


 お次は中級編。「通りすがり貢献」です。 

セリフ:「あ!  〇〇してくれたの□□さんが◎◎で助かったって言ってたよ!」

 今回は他人への具体的な貢献を伝聞の形で知らせます。


 最後は上級編。「通りすがり改善」です。

 セリフ:「 〇〇してくれてありがとう! 私(or □□さん)が◎◎で助かった! そして△△してくれたら嬉しい」
NGの例:「〇〇してくれてありがとう! だけど△△に直して!」

 △△には「お客様に提出する前に一度見せてくれたら」など、改善してほしい内容が入ります。

 ポイントは「そして」などの順接の接続詞を使うことです。文字で読むと違和感があるのですが、実際に会話の中で使うと案外気になりません。そして、言われた相手が否定された気持ちを抱きにくくなります。一方、逆接でつないでしまうと、相手には嫌な気持ちが残ってしまいがちです。


 また、すべてに共通して気をつけるポイントは、7秒以上の時間をかけないことです。感謝を伝えているのだから長くなっても良さそうに思えますが、実際は長くなると裏がありそうで胡散臭かったり、押しつけがましく感じられます。7秒以内で簡潔に伝えたほうが素直に受け止めてもらえます。

 誰にでも明日からすぐできる7秒コーチング、簡単なのに効果絶大ですからぜひお試しください。

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