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その十:関係性を変える

 平本式 現場変革リーダー養成講座で学んだことを超圧縮して1分で読めるテキストにまとめる連載、第十回目のテーマは「関係性を変える」です。


 前回に引き続き、これまた「救われた」と感じた平本式の考え方について書きたいと思います。

 私はずっと自分を変えたいと思っていました。正確に言うと「変わらなければならない」かもしれません。

 結婚して家族を持つ父親となり、職場では管理職。世間的には一人前の責任ある大人です。昔と同じままではいられません。しかし、心の奥底には変わりたくないという思いもありました。もしかすると、私の価値観に根ざす部分なのでしょうか。ここは変えたくないけど、そうも言ってられないのだろうか……という思いを抱えていました。

 これまでにも何度か自分を変えるための取り組みをしたことがあるのですが、変わりたくないという気持ちを押し殺しつつだったので、いつも失敗に終わりました。今にして思えば、そりゃそうなるわなという結末です。

 しかし、今度こそという思いで参加した平本式で知ったのが、自分を変えるのでも相手を変えるのでもなく、自分と相手の「関係性を変える」という考え方でした。

 この考え方には衝撃を受けました。今までずっと自分を変えなければならない、対人コミュニケーションがうまくいかないのは自分のせいだと思い込んでいたのは何だったのだろうかと。

 もちろん、関係性を変えるためには、自分の行動を変えなくてはなりません。今までよりもステイトを上げ、相手の関心に関心を持ち、白紙で共感して……といったアクションを実践していく必要があります。

 ですが、自分の価値観を変える必要はありません。私はこの部分を勘違いしていました。そして、自分を変えようとして変えられない泥沼にはまっていました。

 行動をほんの少し変えるだけでいいと考えると気楽です。相手との関係性を変えるための行動をほんの少しだけ積み重ねる。その積み重ねがいつの日か、自分を大きく変えることに繋がるのでしょう。

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