John Patitucci著 : 60 Melodic Etudes for acoustic and electric bass
どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャスベースの教則本のお話です。今回取り上げるのは「60 Melodic Etudes (For Acoustic And Electric Bass)」(2005年初版)。
John Patitucci氏はチック・コリアとの共演で有名になったバカテクベースシスト。エレキベースとウッドベースの二刀流って当時は珍しかったんです。
序文を簡単に翻訳しますとこんなことが記載されています。
この本はコントラバス、エレキベース、チェロ奏者を対象としています。
・指板に対する知識向上・メロディに対する解釈と作り方を練習します
・イントネーションとタイム感を向上させます
・ルバートのフレーズを練習することでより柔軟な演奏を学びます
・5つの基本的なダイアトニックコード(メジャー、マイナー7、ドミナント7、マイナー7♭5、メジャー7#11)によってイヤートレーニングになります
・これら5つのコードに対してメジャー、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアンの聴き方と使い方を学びます
・マイナー7♭5上でメロディックマイナーを使う貴重な機会があります
私が把握する限り全12キーにおいてそれぞれのメロディックなエチュードがある本は今までありませんでした。また、エチュードの中で数小節だけ即興演奏をしていただくこともあります。エチュードにはテンポ表記がありますが、異なるテンポやルバート(表現自由を広げるために速くしたり遅くしたりできる柔軟でフレキシブルな弾き方)でも練習してください。これらのエチュードは、ベーシストとチェリストが、1本の弦で水平移動する、弦を変える、ピチカートとアルコを交互に行うなどの技術的問題に取り組むのにも役立ちます。すべてのエチュードはピチカートまたはアルコで演奏することができます。各パッセージについて多くの選択肢を検討していただきたいので、フィンガリングやボウイングの提供を意図的に避けています。
シマンドルのようなメカニカルな教則本もいいですが、各スケール感やキー感をメロディックに弾いて感じるにはよい本だと思います。私は全然進んでいませんが。好きなモードをつまみ食いするのもいいと思います。リディアンのエチュードとか。
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超基本のシマンドルについてはこちら。