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「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」。fホールの深淵。

(フリードリヒ・ニーチェ「善悪の彼岸」146節)

ども。リーマンコントラバシストです。今回はfホールの形についてです。

私が使っているコントラバスはドイツ製Björn Stoll(ビョルン・シュトール)のMODEL BUSSETOです。年代不明のオールドが存在するコントラバス業界ですが、私は新作を選びました。新作は音が若いというネガティブ気味な表現をされることもあります。しかし同時代に生きるコントラバス作家の気概と共感したいというのもあります。

コントラバスの価格は20年前に比べて2倍くらいに高騰しました。その反面20-50万円くらいのお手頃な価格の選択肢が増えています。

ジャズのピチカートでピックアップで音を拾う分には音質に強くこだわる必要はないと思っています。なぜならスピーカーから出る音質はセッティングで大きく変える事ができるからです。同じ理由で音だけで高価な楽器を選ぶのはリスキーと感じます。

一方、モノづくりの魂は細部に宿るといいますか、目ごまに全体を見て丁寧に作られたと思われる楽器はストレスを感じることがありません。趣味で楽器をする以上、楽器を弾く時間はストレスフリーにしたい。お金とトレードオフしてそのような楽器を選ぶのは合理的な選択だと思います。その意味でも高価過ぎる楽器が必要なわけではありません。

購入時はオリエンテ等の素晴らしい楽器と比べてましたが、中古の出物があった縁もあって、この変わったfホールの形をしているブセット型を購入しました。

こんな変わったfホールなんてコントラバス作家の中二病的な趣味かと思っていました。ところが意外なことにドイツ製コントラバスでは散見されます。例を出しましょう。

こちらは定番のJohannes Rubner
(ヨハネス・ルブナー)。このコントラバスの形状は殆ど私のコントラバスと同じ形ですね。これ系のスタンダードなのかな。

こちらはEmanuel WilferのSolo。ヴァイオリン型でこのfホールもかっこいい!あー、別の個体も欲しくなってきますね。

このfホールが変わった形なので気になって調べてみたら特殊過ぎるわけでもないとわかりました。ホッとしたというか、普通と思ってしまったというか。

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そんなfホールの塞ぎ方(ミュート)のアイディアはこちら。

そのfホールがよく見える置き方をするためのスタンドはこちら。




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