43歳の休日 〜さとうきび企画その1〜
みなさん。さとうきびって齧ったことありますか?
さとうきびのイメージは奄美大島とか瀬戸内海とかが有名です。しかし、ここ白浜の富田地区におきましても、江戸時代後期から明治中期までさとうきびが育てられ、農家さんの収入源になっていたようです。
今でこそ富田という地名で、田んぼがたくさんある風景が広がっている地域ですが、もともとは痩せた土地だったようで、そうした悪条件でも生育できることから、さとうきびが育てられていたようです。
僕はそのさとうきび畑を復活させたいという思いもありまして、昨年5月から試しに苗を植えてみることにしました。まだ試行期間ですから、本来の富田ではなくて自分ちの畑で行いました。ほんと試しですから24本と極少数です。まあ見事に2mくらいの高さまで育てることができました。
収穫時期については、本土だと1月から2月くらいというような話を聞いていまして、今朝、一本だけ収穫してみました。さとうきびは茎の部分をガシガシと齧るのが親父の世代のおやつだったとのこと。
まず刈り取って、葉や根などをそいで、茎の部分だけにします。これを一節ぐらいに切ります。
家に持ち帰りまして、茎の皮をナイフで削り取ります。下の写真のような感じになります。中の部分もものすごく繊維質です。
そして竹を割るように4分割しました。縦方向にナイフを入れるのは簡単ですが、横方向にカットするのには、なかなかナイフでは難しく、出刃包丁を使いました。生け花をするときの鋏だと行けそうです。
上の写真の真ん中のように茎の中身をスティック状にしまして、齧りつきます。噛むとあまーい汁が口の中に広がります。むちゃ甘いこともなく、なんか懐かしい甘さ。飽食時代には逆になつかしいシンプルな甘さといいましょうか。結構汁がでます。そして、まだしばらくはガシガシ噛むと、繊維質から少しずつ甘みが出てきて、最後はほんとに筋だけが残ります。チューイングガムみたいな感じかな。
これで終了です。月末頃にはすべて収穫して、来年のために苗を作ろうと思っています。この企画は次年度以降どんどんと拡大をしていこうと思っています。