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6 生体腎移植ドナーを経験して(6) eGFRが!

ドナーになることが決定したのが、2023年6月。以降禁酒し、肝臓の数値はみるみる良くなった。

さらに朝5時に起きてウォーキングと縄跳び。
跳びすぎて腰痛になることも(アカンがな)。

多くの検査を受けた。
禁酒の効果はすごい。
肝臓の数値が、みるみる良くなった。

ところが。
クレアチニンの数値が基準に達しない、との知らせ。
腎臓の機能を測定する数値だけに、マジか?という気持ち。

手術後は、ドナーも片腎で生きていくことになる。
手術前に健康な腎臓でなければ、術後にドナーのQOLを担保できない。
優先順位は、①ドナーの健康、②レシピエントの健康。

主治医の説明は、もちろん納得なのだが、
「移植、やっぱ無理やわー」ってなったら…

娘のショックたるや、想像するに余りある。
なんせ、生き死にがかかってるんだから。

頼む🙏なんとか移植してくれー!
エサを待つ飼い犬のような顔で、主治医を見つめた。

「クロスマッチ」という精密な血液検査を、レシピエントである娘とともに受けた。

結果は、


パンパカパーン㊗️

「あなたのeGFRは、100を超えてますね。普通の方より、相当いい数値です」

クレアチニン値から計算したeGFR値は、60台。(移植は不可とされる数値)

なんなんだ?この大差は?
と思って、❓❓❓な顔でポカーンとしていたら、主治医の流れるような説明が。

曰く、クレアチニンから簡易計算するeGFR値は、男女、年齢から機械的に計算したもの。
あくまで目安。
あなたのように、身体が大きく、筋肉量が多い人は、実際の数値と大きくズレることがよくある、とのこと。

なにはともあれ、無事移植が出来ることが、これにて確定。
あとはレシピエントの腎臓の数値を見ながら、ベストのタイミングで手術をしましょう、となった。

生体腎移植が成功しても、片腎なのでどれだけ移植腎が持つかはわからない。
だからできる限り自前の腎臓を残しておきたい。
つまり、手術は出来るだけ先に伸ばしたい、とのことだった。

かくして、「待ち」の日々が続いた。

(つづく)


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