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高卒の私は放送大学を始めた
仕事をやめて自由になった私の目標は
いろんな経験を積むことと
コンプレックスからの脱却
長年抱えている高卒というコンプレックス
私が高校生だった約40年前すでに
高卒は少なくなっていた
クラスで高卒で就職するのは二人だけだった
たまたま入学した高校が普通科で有りながら就職に強い高校だったこともあり今で言う大企業に入社できたのはラッキーだったと思う(3年で辞めたけど)
この会社のことは改めて書きたいと思う
我が家は金銭的に大学進学を諦めたのだけれど
今は奨学金を借りて大学に行くことが多いようですね
時代は変わった
私たちの頃は勉強が出来る優秀な人が奨学金で大学にいくというイメージだった
あまり優秀でもなく裕福でもない私は就職することになった
妹が全く勉強出来なくて私立の高校に行くしかなくて
妹の学費を出すには私が大学・専門学校を諦めるしかない形だった
当時はよく分からないやる気で満ち満ちていたので
(コピーライターやイラストレーターになりたい!という漠然とした夢があった)
就職してお金貯めて自力で専門学校に行こうと考えていたけれど、就職したら毎日が必死でいつの間にか目の前の仕事をこなすことと給料を得たことで遊びも覚えて同僚や先輩達との楽しい日々が過ぎていった
学校へ行くと言う夢はすっかり廃れていた
3年がたち、当時発行が始まった(レタスクラブ)(オレンジページ)のような料理の本を作る仕事がしたいという夢がムクムクと心をしめるようになった
猪突猛進型の私は大手の会社をすっぱり辞め
(両親には心底がっかりされた・・・ごめんなさい)
そこから紆余曲折の波瀾万丈の人生が始まった
熱意だけはあったのと活気ある時代だったので
希望する仕事に応募するとだいたいが採用となった
◇不二家でアルバイトをしながら就職活動し
◇フードコーディネーターのアシスタントになる
毎日夜中まで撮影の仕事
CMの料理や雑誌の料理、テレビの料理番組の裏方
毎日とにかく忙しかったけれど楽しかった
忙しすぎてダウンする
◇ちいさなフランス料理専門誌の編集社に入社
憧れの編集者になる
ヌーベルキュイジーヌの時代世の中はフランス料理
ブーム
有名なフレンチシェフやソムリエの方々に取材に行く
華やかな日々
フランスの星付きレストランに行くツアーを企画
フランスにも行った
◇社長がレストラン経営に手を出し倒産
◇青山の画廊に経理事務として入社
給料が良かったが社長のセクハラで退職
◇職安で失業保険をもらいながら通える専門学校へ行き
販売士・POP・ワープロ・簿記などの資格勉強
◇カナダへワーホリ
◇帰国後ケーキ職人の弟子入り
◇自然食品と出会う
その後30年にわたり自然食の仕事に携わる
後に23年間自然食品店を経営
◇58歳で仕事引退
今に至る
それぞれの仕事はとても楽しく
結果としてすべて後々の経営にとても役立った
でも一つ一つが中途半端で
器用貧乏といったらいいのか?
何でもそれとなくこなせるけれど
どれもスペシャリストではない
30年以上も自然食の仕事に携わってもやっぱり私はスペシャリストになれなかった
努力不足なのだけれど
勉強をしたい
それが今の目標
それで放送大学を始めることにした
いきなりは自信が無かったのでまずは6ヶ月間の科目履修生から初めて見た
やってみて出来そうなら前科履修生を目指したい
10年かかって卒業を目指して
いつか大学卒になれたらいいなと思う