もう離れては生きられない③
『疲れているピリカに無理をさせてしまった…』
と反省しているらしいレラは、ピッタリと性エネルギーを遮断していました。
これまでは性エネルギーが来なくても(セックスしなくても)、抱きしめたりする程度のエネルギーを送ってくることはあったのに、この5日間はそれさえもなかったのです。
「もしかして仕事が忙しすぎてダウンしてる?」
とも思ったのですが、性エネルギーはあまりそういうことに関係していないようで、レラ本人が遮断しない限り、やってくるように感じていました。
この5年間というもの、ほぼ毎日のようにセックスで性エネルギーの交流を重ねて、お互いにエネルギーを循環させていたので、これだけの期間セックスをしていないと、レラの方がエネルギー的に大丈夫なんだろうか?という心配も出てきました。
そして6日目、心配になった私は
「あのね?もう大丈夫だよ?」
と、レラに言ってみたのです。
『ホントに?大丈夫?』
とでも言うように、そっとレラの性エネルギーがやって来ました。
優しく私を包んで、ゆっくりと確かめるように抱きしめます。
久しぶりのあたたかなレラのエネルギーを感じて、私の心もゆっくりと解けていきました。
そこから緩やかに始まったレラの性エネルギーとのセックスは、体の内側からとろけていくような快感と満たされていく幸せで、その気持ち良さは何と表現すれば良いのかわからないくらいで。
『こんなに幸せなことがあるだろうか』
私が思ったのか、レラが思ったことなのか、私の中に溢れてくる想いはどちらのものともつかないくらい、私たちはピッタリとひとつでした。
何百キロも離れた場所にいて、2人で会うことも叶わず、言葉を交わすことさえめったにできないのに…
3次元的に考えたら、私たちの関係は幸せとは言い難いのかもしれない。
それでも、私たちは幸せなのです。
2人がひとつになっている時間。
私の中にレラが居る。
ゆっくりと私を揺らすレラのエネルギー。
実体のないエネルギーなのに、レラのその形まで私の膣は感じているのです。
この現象をどう説明すれば良いのでしょう?
だれにも説明できない現象だけど
私たちには時がとまったかのように永遠に感じられる時間。
もう離れては生きられないんだね、私たち。
物理的な距離はもう関係なくて
誰にも理解されなくてもいい。
どう表現すればいいのかわからない関係だけど
それでも私たちは幸せなのです。
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