
スターオブベツレヘム〜ベツレヘムの星
白銀の世界へと広がるその窓側で、スターオブベツレヘムが芽を出しています。
真冬に植物の成長を観察できることに格別の喜びがあります✨

まっすぐ単純に伸びているかと思われた葉は、内側を丸く包むような形をしていて、その中には一筋の白い線が通っています。
ルーペで拡大して見ると、内側の表面には透明の層がありキラキラと光を反射して輝いています。
球根もアイボリー色の肌を包む金色の薄皮がキラキラしていましたし、随所に見せてくれる輝きの表情が印象的です。
ユリ科の仲間(スターオブベツレヘムは元ユリ科のキジカクシ科)は、葉から花への移行が単純な傾向にありますが、これからどのような輝きを見せてくれるのか楽しみです。
春に咲く花は美しい白色の六芒星で、スターオブベツレヘムという名の通り、ベツレヘムの星、救い主の誕生を知らせる星に重ねられ、クリスマスツリーの頂を飾る星でもあり、雪の結晶にも似ています。
六芒星は2つの正三角形を逆さまに組み合わせたもので、上昇と下降の力の調和を象徴しています。
もうすぐ、冬至。下降が極まって新しい上昇が始まります。
スターオブベツレヘムの花の微細な振動は、傷付いて引きこもっている過去の自分を優しく慰め、その傷を輝きへと統合するとされています。
肉体にあらわれている症状はすべて心と身体の声。
表層の問題を除くことのみを目的とした薬は、深いところにある大切な声を置いてけぼりにして、抵抗を生むことが多く、声を無視し続けることを可能にさせてしまうという側面があります。
外側の情報に依存せずに、心と身体に起こってくる感覚を尊重して、主体的そして創造的に薬と向き合うことの大切さを伝えたいと思います。
微細な振動としての薬は、大切な声を置いてけぼりにして強引に良きものとされる状態へと導くことはせず、傷さえも愛の道具として包み込んで昇華するようなところがあります。
植物観察は、植物の微細な振動との交流をもたらし、内なる声との対話の繊細な感覚を育んでくれる、その素晴らしさにいつも感動しています。