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いつもの登校も遠足も。娘のただいまを切に願う毎日。
▷am7:40
今日は娘が遠足に行きます。
バスに乗って、市外の動物園へ。
娘にお弁当を持たせて、見送ってからソワソワが止まりません。そんな中でこれを書いています。書き終わるころには落ち着きますように。
こういうイレギュラーな学校イベントも、
毎日の登校も、
お友達と児童館へ行くときも、
短時間の留守番を頼む時も、
私はソワソワが止まりません。最悪の状況をいつも考えてしまいます。
事故に遭うんじゃないか。バスの運転手が心臓発作を起こすんじゃないか。通学路で誘拐されるんじゃないか。お友達とはぐれて知らない道に出てしまうんじゃないか。家に強盗が入って娘が人質になるんじゃないか。勝手にキッチンで何か作って、火事になるんじゃないか。
そんな妄想が、娘に手を振る瞬間に頭をよぎります。
よぎるだけならまだしも、その妄想はどんどん具体的になっていき、新聞の記事や親戚の反応まで想像してしまいます。
無事に帰ってきますように。
私は無宗教だけど、こういうときは何かに祈りたくなります。祖母が毎日仏壇に手を合わせてお経を唱えていた気持ちがわかります。
もちろん、洗濯物を干したり、仕事に行ったりするとその妄想は薄れていくんだけど、何かの拍子にまた頭を占領してきます。
急に時計が止まったのは不吉な予兆ではないか。通り魔のニュースが今テレビに映ってるのは、偶然じゃないかもしれない。娘は家を出たときどんな格好だったか、私はすぐに言えるだろうか。あれが最後の会話だったらどうしよう。
今まさにそんな気持ちでいっぱいで落ち着かない。
毎日毎日、無事に帰ってきますようにと願っています。
今日もきっと帰ってくる。「動物園でカピバラの絵を描いてきたよ」と見せてくれる。
お弁当もきれいに食べて。
どうかどうか、毎日あの子が元気に帰ってこれるように、いろんな国の神様たち。守ってください。お願いします。
結局、ソワソワは落ち着かない。
ラジオを聴きながら、洗濯物を片付けたら落ち着くかな。
▷am9:16
洗濯物と掃除を終わらせて、カフェオレを飲んでたら
やっとニュースを見てもザワザワしなくなってきた。
今から髪を巻いて、明日の芋掘りに使う子供用軍手を買いに行かなきゃ。
▷pm12:15
絵を描いていたらこんな時間になってた。
娘はお弁当を食べてるかな。グラタンは気に入ってくれたかな。
▷pm3:08
あと30分でお迎えだ。学校から連絡もなかったし、きっと無事に帰ってきてるんだ。
お弁当箱を忘れてきてないかな。カピバラは見れたかな。
▷pm3:30
今日は一日晴れてよかったな。寒くなかったかな。ちゃんと帰ってくるかな。学校から連絡なかったし大丈夫だよね。何もなかったよね。あぁ息苦しい。
通学班の子たちが見えた。あの中に娘だけいなかったらどうしよう。
あ、あの水筒。うちの子だ。よかった。ほんとよかった。
▷pm4:00
帰り道、いろいろ話してくれた。
オオカミの遠吠えを聞いた話。象の耳が意外と小さかった話。同じ班の友達が1番にお弁当を食べ終わった話。牛の胃は一つじゃない話。帰りのバスはいつの間にか寝ちゃった話。
あぁ、よかった!ほんとによかった!