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先生に貸して頂いたマイクロコンピュータは16進数で会話する?!

マイコンでコンピュータがパーソナルになった

ある日、電気科実習の先生からマイクロコンピュータ通称マイコンをお借りしました。それは、今のPCのマザーボードのような基盤で、
4桁のLEDが2つありました
そこに2進数の01011100とか16進数の14A03FF2みたいなものが
表示されました。実はコレ、VIPルームの教祖様よりも言葉が不自由で
アセンブラ言語とかマシン語とかで会話する必要がありました。
そう、人間の分からない言葉です。

プログラミング言語がFORTRANのような高級言語ではなくもっと
人間には分かりにくいものでした。出力もこのLEDと付属のスピーカー
からの音くらいしか無く、結局、ビートルズのイエスタデイを演奏させる
プログラムを組んでみる事にしました。

しかし、こんな人間とコミュニケーションをとれない彼ですが
コンピュータがパーソナルへと進化していく過程だったと今思えば
感じています。だって、家に持って帰れるのですから。(笑)
でも、コレ、結構高価でその当時で8万円とかしたと思います。
先生が相当無理をして購入していたと思うと少し申し訳ない気持ちに
なりました。ありがたいですね。

プログラミングはアセンブラ言語で書いたものをニーモニックや
2進数のマシン語で入力しました。
本体のプログラムは電気雑誌に載っていたものを参考にして入力。
ビートルズのイエスタデイの曲の音程と音の長さを数値で入力し
なんとか音を出すことができました。
ピーピーピーってチープな安っぽい音が鳴り響きます。

まだまだ人間と会話できないコンピュータ

ミニコンもマイクロコンピュータもまだOSで人間が簡単に
オペレーションできる形では無かったので
どうしても彼と会話するために言語をマスターする必要がありました。
相当敷居が高いものでした。
また、フロッピーディスクとかCD-ROMとかもまだ無くて
プログラミングのデータは紙カードか紙テープのアナログなもので
データの保存も大変でした。
100枚の紙カードを束ねると10㎝近くの厚みになります。
持ち運びも大変ですし、プログラムの修正も一枚一枚めくって
実にアナログな作業になりました。

現代のWINDOWSを当時の私が見たら「宇宙人の仕業?」と
思ったことでしょう。もはや2020年宇宙の旅の様なものです。




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