アイドルが生きているということ(2024楠あんずさん生誕祭)

悪夢のような現実がそこにはあった。
何度考えても、どれだけ時間が経ってもなぜこうなっているのかは分からない。
一度決まったものが、明瞭ではない形で剝奪された。

言うなれば理不尽。

3度目の誕生日は、想像もしていなかった形で迎えることになった。


しかし、3度目、なのだ。

なぜか毎年毎年、推しの誕生日には変なことが起こっている。
今年も当日ではないがいろいろなことが起きた。いやこれからまだ何かあるのかもしれない。

それが楽しめるのは、幸せなことなのだ。
私の地下アイドルに向き合う姿勢は「地下アイドルなんてそんなもん」だ。運営の愚策、アイドルの契約違反、突然の蒸発… まともに推しを最後まで推しきった、と言えて終われるオタクはそう多くないことを知っている。どんなに真剣に応援していても、時にあっけなく物語は終わる。理不尽に直面することもある。

私の経験則で「地下アイドル2年の法則」という言葉がある。同じグループで2年間地下アイドルを続けられる確率は10~20%というもので、経験則に基づくなんのデータ検証もしていない持論だが、体感間違ってないと思う。例えば125人でデビューしたゼロプロ1期生の2年後の生存率を見てもらえれば分かりやすい(25人はギリ下回っていたはず)。

そんな中、決して爆発的な成績や異常な太客に支えられることもなく3年活動し続けている推しを応援できている私は、かなり幸せな部類に属していると思うし、2年半前に推し始めた時私が思っていた感覚は間違っていなかったと思う。

次の1年はどうなるかわからない。おそらく受けてしまった理不尽と向き合う1年になると思うし、正直今前向きな未来を想像することは難しい。今回Z1に行けなかったことで、私の想定は1年くらい後ろ倒しになったという感覚だ。

ただ、例えこの先何があろうとも

楠あんずは、そこにいる。


見ての通り昔からかわいいのだが(おい)、2年間ですごく磨かれたのが分かるだろう。
変わったのはビジュとパフォーマンス。それ以外は何一つ変わらず、明日も来週も来月も、僕はこの子のために会いに行く。それが勝手に自分で決めた彼女への約束。最後まで応援し続けるという。


一番大好きな人が向き合っている理不尽と、自分も一緒に向き合う。
次の1年はおそらく私らしからぬ1年になると見ていますが、これを読んでいる皆さん、引き続きよろしくお願いいたします。



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