こんなタイミングでアイドルを見つけてしまった話 ⑦決戦は土曜日

前回↓

読み返したんですけど5000字あるのにあっさり読めちゃいますね。この人文章うまいですね←
さてさて随分と時間が経ってしまい、楽しみにされてる皆さんには大変長らくお待たせしてしまいました。
リアル仕事がだいぶアレでして、終わってからとても文章書く気になれず放置してたらこんなに時が…
一応このnoteはヌマトーク配信イベントの最後まで書くことにしました。まだ推し本人も知らない真相が眠っています。神回間違いなしです。

前回の記事あたりから文章の雰囲気が一変していますが、しばらく今後もこんな感じなのでおのろけ文章をお楽しみください。
推し始めた頃の話って美化されがちですよね。できる限り事実に即して書いてますがまあ所々盛られてるかもしれませんw



夜風に打たれた道の果て


3月13日、21時。
あんずのゼロミックス出演が決まった直後、池袋に着いた。
この日の最後の目的であった池袋リヴォイス。Z4-Aブロックの対バンだ。

この画像はその3週間後のZ4A自主イベのメンバーであり、3/13と全く同じメンバー。
ゼロプロに詳しい方は唸るメンバーだと思う。2期生を中心に、昇格できなかった1期生を交えたこの25人から、初代Z2のうち7人を輩出している。まさに黄金のブロックだ。
現時点(2022/12/30)で生存率も高く、転生して他のグループで既にデビューをしている人も含めると大多数がアイドル活動を続けている。

ただ、この日の私の感想は

見てるのきつい。

それもそのはず、3月5日に新Z4が構築されてまだ1週間。ほとんどがゼロプロデビューしてから3ヶ月で、記憶ではSeize a chance!を全員でやって、あと清楚コンセプトが1曲、他のコンセプトがZ5曲をやっていたとかそんなだったと記憶している。とりあえず体がステージにあるだけ。基礎も何もない。
一方で、光るものを感じるメンバーもいた。清楚チームは既に一つ上に抜けた印象を感じたし、他のコンセプトにも面白そうな子はちらほらいた(この時に気になった子が今のZ2メンバーだったのか?はもう照らし合わせるポイントがないので真相は闇の中である…w)
一言で言うと玉石混淆、そんな感想だった。

後から振り返ると、私は2/23のラストライブでゼロプロのハードルを上げすぎていたのかもしれない。地下アイドルのライブはその時以来だった。
当時のZ4Aのマネージャーさんと終演後に話す機会があったが、「出来上がるまでにしばらく時間はかかると思いますが、楽しみにしておいてください」と言われた。

ゼロプロの「投資」の側面


そして、肝心のとろろはというと…
首を横に振る内容だった。
配信でもたびたびダンスの内容が話題に上がっていた。改善するために今練習している、ダンススクールに通うかも?という話をしていたのだが、実際にステージを見ると想像以上に厳しいものだった。
もちろん、そんなことで今までのすべてを覆すわけではないが、これは相当に時間がかかるなあというのは一目見てわかってしまった。
通い詰めて見届けていくというよりは、定点で都度見ていく。そんなイメージが出来上がった。

「ぴろー、来てくれたんだね」
相変わらず、特典会では配信の時そのままのテンションで迎え入れてくれた。

はじめましての会話を終えて、私は房総へと戻った。

ゼロプロは、いわば投資の側面がある。
好きな子に資本を投入すれば、上位リーグに行けるなど割と明瞭にリターンが返ってくる。
当時の2期生はオタクがつけばZ5→Z4、Z4→Z3に上がるのは割と簡単だったし、もし私が継続的に通っていたらとろろは程なくZ3に上がれていたと思う。
さてこのタイミングで、とろろに投資すべきなのか?
私はノーという判断を下した。
基礎が身についていない状況で、上位リーグに無闇に上げてしまったら…むしろその場所で苦しんで結果マイナスになるのではと思った。
混沌と苦手な部分を乗り越えて、もしくは今の現状でも通ってくれるオタクがついているならば…その時はZ3で待ち構えておこうと思った。

布石を打つ

デカマクラの告知動画などでも公開している話だが、私は大学時代サークルで手品をやっていた。


この人顔がつるつるで若いな…w
なんで手品を始めたかというと、大学に入ったからこんな時期にしかできない新しいことを始めたいということと、どうせやるなら面白いことをやりたいというのが理由だった。

結局手品とは突き詰めると「どうやって人をだますか」ということに繋がる。
当然、そういった考え方の話も勉強する。
私はどちらかというと性善説の立場なので、そういうニヒルな人の考え方とか思考、テクニックを学ぶだけでも面白かったし、実際にそういう思考の人にも出会ったので人間的に成長できた。
で、私は良くも悪くも色々吸収してしまった。元々中身が芸人なので道化を演じることはあるが、それに磨きがかかってしまった。
いい方向に人を騙して驚かせて、その時の反応を見るのは楽しい。

そもそも3月13日の渋谷襲撃もこの一連の性格によるものなのだが、あんずと話してしばらくしてから、ふとこんなことを考え始めた。
「自分も3/30のゼロミックスに行けないと思って、正直ベースで話してしまった。だからこそ、ここから騙して突然3/30に現れたら面白くないか???

ハチ公前での会話を通じてあんずがTier2に入り、これからどうやって推していこうかを考えていく中で、初現場をどうセットするかは大きな課題だった。
これからしばらくデカマクラを中心として休日にアニクラ通いになるなら、現場に行く日はむしろ平日なのでは?という考えが浮かんだ。
たくさん行けないからこそ、たまに来て印象に残る存在になって帰りたい。
さて、どうやって騙そうか…

急転直下の現場急行


その目論見は、1週間で破綻する。
すぐ現場に行きたくなってしまったからだ。

こうなった理由については、振り返ってみても現在でも分かっていないし、裏付ける文章の記録や形跡もない。
ここから数回のnoteは、あんずに落ちていく過程を辿っていく回になるが、先に結論を書くと、結局のところあんずは気が付いたらTier1の推しになっていた。
⑤で書いたように、Tier1の演者ができる時には自分が納得する決定打になる出来事が必ず起きてきた。
ただ、あんずの場合はなし崩し的に「でもこれはそうじゃないとおかしいよね…」という疑心暗鬼のまま気が付いたら落ちていた。
推し始め記念日に相当する日が、あんずの場合はない。

ここではそれを「あんずぅ沼が深かった」ということで雑にまとめておく。これ以上の説明ができないので。

一応起きた経緯をまとめておく。
3/16(水)にZ3リーグ定期公演があり、平日なので当然現場にはいない。この日ライブを見ていた中野の感想ツイキャスを聞いて悶々とした記憶がある。
3/18(金)に上野恩賜公園でZ3の対バンがあった。
この日は車の点検があり会社を休みにしていた。そして、ゼロプロだけでなくコップガラスの推しである花守珠奈(Crays)も出演していたため、行くことも検討した。ただ大雨が降っていたのと、そもそも車の点検がすぐに終わらず間に合わなかったので断念。

そして3/19(土)からの3連休の予定はこうなっていた。
3/19(土)  DJ用音源取り込み(渋谷)
3/20(日)  お家クラ(MOGRA)  高魂(秋葉原雷神)  アニソレ(秋葉原雷神)
3/21(月祝)  徹夜してるので休養日

3/20には、私の知人が出演/主催するアニクラが3本。しかも14時から、18時から、23時からと連続しており、親睦を深めつつ、7/10の開催場所であるMOGRAの視察も兼ねる完璧な予定が構築されていた。

音源取り込みについてはほとんどの人が分からないと思うので少し補足する。
DJをやるときは曲のデータをパソコン(私の場合はItunes)に取り込んで、そこからDJソフトに呼び起こしてプレイするのが一般的だ。
したがって音源はCDもしくはサブスクなどでちゃんと入手する必要がある。
音源はCDをツタヤで借りて取り込むのが最も安い方法となり、地元房総の乏しいラインナップで妥協するよりは、日本最大級の(特にアニソンにおいては国内最大)品揃えがある渋谷ツタヤに行き、50枚くらいまとめて借りてその日のうちに全部取り込んで返却するのが、1日がかりにはなるが最もコスパがいい方法になる。
音源はありすぎて困ることはないので、1ヶ月に1回くらい定期的に借りる音源を決めて渋谷に向かうのが当時の私のルーティーンだった。

3月18日夜。急転直下の展開が起きた。
この日の上野恩賜公園のステージではかなり大きめのトラブルが発生したらしく(音響トラブル?)、その補填として一部出れるメンバーだけで3/19の朝にもう一度上野恩賜公園の別のライブに出れることが急遽この日の夜のうちに決まった。
山田奈緒の配信でこのことを知った私だが、これは好都合だった。あんずは自分の動きに気づいていない。そして、程なくしてあんずが3/19のライブに助っ人で出ることが判明した。

騙すのは、明日にしよう。作戦変更だ。

渋谷ツタヤは10時開店。元々朝一で東京に車を出す予定だった私にとって、道中の上野を経由するのは全く問題がないどころかむしろ好都合だ。実質交通費がタダになったようなものだからだ。
こういう流れが生まれているときは、乗った方がいいし、何か面白いことが起きる。
長年の経験と直感が、私を上野に向かわせた。


上野恩賜公園には大きな池(不忍池)がある。
今思えば、あれは池ではなくて、あんずぅ沼の入り口だったのかもしれない。

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