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【建築屋】アラフォールーキーの爽快7《リスタート》

 2019年4月1日。

 高専の同級生のコネで入れてもらった、現在私が所属する会社への初出社の日である。

 先週まで前の会社に通い、その流れのまま、間髪入れず全く新しい生活が始まるのは、なんか面白かった。

 張り切って、若干早めに長岡の本社へ到着した私は、新たなる戦地へ向かう戦士のような心持ちの自分に少々酔いながら、悠々と駐車場から社屋へ向けて歩んでいた。

 社屋には既に数名がいるようで、窓からこちらを眺めていた。

(私の初出社を今か今かと心待ちにでもしているのか?) 

 そう思ったとき、一番端の窓がガラッと開けられ、顔を出した同級生部長Wが何やら叫んでいた。

(そんな大げさに歓迎すんなよ)
と照れながら手を振って応えると…

 「何してんだよ!走れー!!」という怒鳴り声が耳に入った。

 (は?!)意味も分からず私はダッシュで社屋へ走り込み、2階の事務所に駆け上がった。

 そこでは既に朝礼が始まっていて、遅刻した形で登場したアラフォールーキーの私に向けられた皆さんの視線にはかなりの刺激を感じざるを得なかった…

 私は終始頭に(?)を浮かべながら、挨拶を済ませ。朝礼は終了した。

 その後、話を聞くと、なんでも月始めの日はいつもの始業時間より30分早く朝礼が行われるとかで…

(そんなん聞いてねーしっ!!Wの奴めっ!)


 そんなこんなで、一抹の不安を懐きつつも、アラフォールーキーの新たなステージの幕は上げられたのであった!

 

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