【建築屋】アラフォールーキーの爽快8《建築業1年生》
新たな会社での、私が携わる業務内容については、以前よりWと打ち合わせてはいたが、いざ赴いてみるとWとの話は、かなりザックリしたものだったということに、気付かされ始めた。
っていうよりは、
(話し違うじゃねーかよ!)
というほどのレベルで、初めは若干戸惑った。
しかし、結果としてはより面白い方向へのズレだった。入社後2ヶ月目あたりからそれに気づき、その後からは、大いに仕事を楽しんでいる。
私が携わる業務は簡単に言えば、自社物件のアフターと自社物件及び新規のリフォーム案件である。
Wからもそう聞いていた。
そして、入社当時に会社が私に用意してくれた社用車は、アクアであった。
入社前からその事も聞いていたので、定期点検回りとリフォームの営業回りがメインの業務なのだとばかり思っていた。
アクアでも充分可能な範囲の業務を任されるのだと思うのは当然である。
しかし入社してみると、そのリフォーム案件は、施工も自分で管理するのだと言われた。
入社後の初めは、施工担当の1つ年下の先輩Nさんについて回って、新築工事の流れを教えてもらったのだが、その早い段階で、
アクアでは施工管理の業務までをこなすには、無理があるのでは?
と思い始めた。
そしてN先輩にその事を尋ねると、
「そうだね。無理でしょ」
とあっさり返され、私の嫌な予感が的中していることが確定した。
それを聞いて即行、私は嫁に連絡を入れ、
2年後に入れ替える予定にしていた嫁のセレナを早急に社用にまわすため、嫁用の車をすぐに手配させてほしい旨の相談をした。
そして我が家の財務大臣の了承を得て、
会社にその話を持ちかけた。
うちの会社には自家用車の借上げ制度というのがあり、セレナの社用使用も許可された。
そして、新しい嫁の車の納車を待って、2ヶ月後の6月に私の相棒セレナが誕生したのだった。
こうして私の、相棒を駆使し未知の業務に嬉々として奔走する日々が始まったのであった。
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