ぴらにやカフェ10周年
ミニマムな生活を10年ほどしてしまった。
「ミニマムな生活」という表現も10年という年数も正確か?といわれたら、自信がないし、ぜんぜん違うような気もするけど、ぴらにやカフェがオープンして、今日で丸10年経ったのは間違いない。
コーヒー豆を焼いたり、お菓子を焼いたりして、それを売り、幾ばくかの生活費を得て暮らす。そういうサイクルがとても好きで、今でも大好きだ。
できることなら、このサイクルが永遠に続けばいいなあ。
紆余曲折、10年間でいろいろあったけど、お店が続いてるということは、たぶん正解なんだろう。むりやり正解にした部分は多分にあるけど。本当に経営が危ない時期は、深夜バイトもしてたし。
今でも、店やめてアルバイトしたほうが収入は多いだろうけど、物欲もあまりなく、扶養家族とかもいないので、このまま低空飛行の経営でいいのかな。
周年記念、みたいなイベントは、なんだか気恥ずかしくて毎年やってない。
確か、2周年とか3周年あたりは、お客さんのほうが何かプレゼントや花を持ってきたりして、してもらった記憶があるけど、お店側がまったくそういうのをしないから、いつしか何時の間にか周年が過ぎるみたいな感じになった。
毎日が記念日だから。
冗談めかして言うこともあるのだけど、毎日同じ感じでいいじゃん、というポリシー、いや違う、たぶん面倒なんだと思う周年イベントとか考えるのが。お正月とかも平気で毎年営業してるのもその辺だと思う。
スーパーマリオという昔のゲームで、お城の上の旗を降ろすとゴールなんだけど、その旗を飛び越えてしまうバグ(確か意図的に起こせる)があって、その後は戻ることもできずお城にも入れず、ひたすら何もないステージを歩くか走るかで進むしかなくて、いつしかタイムオーバーでそのマリオは死ぬのだけど、すごく理想的。
平坦なまま、何も起こらずに淡々と過ぎていっていつしか終わる。
そんな感じで幕をひけたらいいねえ、お店も人生も。