第1話 【ダズのダイエット 其の1】
せかへい 外伝10
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第1話
【ダズのダイエット 其の1】
冒険者であるダズ・ボーラル。新人冒険者としてガーラの後ろをリトライダー、ミエと共に追いかけている。
ダズの体型はぽっちゃりである。全てが脂肪ということではないが、お腹がぽっこりと出ていた。
「なぁ、ダズ……お前、最近太ったか?」
リトライダー、ミエ、ダズの三人で宿の一階にある食堂で食事をしていると、リトライダーがそんなことを言ってきた。
「そんなことないっすよ」
ダズは手を振って否定するが、ミエは蕎麦を啜りながらダズの方を見る。
「いや、たしかに太ったみたいね」
「いやいや、いつも通りっすよ」
「じゃあ、そのメニューは何?」
ミエは蕎麦。リトライダーは定食。
それに比べて、ダズはうどんの大盛りに天ぷらとコロッケ。横にはリトライダーと同じ定食を食べている。
さらに食後にはいつもデザートを頼む。
「流石にそれは食べ過ぎよ」
「…………」
自分のメニューと二人のメニューを見比べたダズは、その量の違いを理解した。
だが、腹が減ってしまっているものはしょうがない。しかし、このまま太り続ければ、冒険者としての職業にも支障が出るだろう。
「よし! 決めた!! 俺ダイエットするっす!!」
こうしてダズのダイエット計画が始まった。
まずは食事から見直す。
普段は三食全てを腹一杯食べていたが、腹八分目で終わらせるようにする。
それも食事の前にはサラダを食べるようにして、腹を満たすようにしてから食事をする。
食事も好きなものを食べるようにするのではなく、栄養バランスを考えたものを食べるようにした。
運動も欠かさず行うよにして、朝起きたら村を一周まわるようにして、少しでも運動をするように。
仕事も冒険者であり、身体を動かすものであるため、疲れすぎない程度に適度に休憩をしながらランニングを続ける。
外に出る時はリトライダーかミエが付き添い、何か誘惑に負けて食べてしまわないように、工夫をした。
そして一ヶ月経ち、ダズの体型は変化して、今ではリトライダーと同じくらいに痩せて、筋肉もついているのでかなりの筋肉マッチョになった。
「やったね!」
三人は喜んだ。
そしてその晩、お祝いパーティーを開くことにした。
そうして数日後には二人の体型は元の体型と同じものになっていた。
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ダイエットって難しいですよね。
無理せず続けられるものをやるのが一番ですね!