透明人間
母は孫ができた事で変わってきた。
多分この人は
私にだけ素直になれないのかもしれない。と思う。
孫には
「ありがとう」などニコニコして言えるのだ。
以前、母に
『お前なんかどうなったっていいんだよ!』って言わないでと
頼み込んだ時がある。
その時、「本心じゃない」と言っていたのだけど
『本心でなくても人を傷つけるようなことは言っちゃダメなんだよ。』
と伝えた。
こんな事十分に分かっている事だろうし、母も自分で
「言葉には言霊がある」と言っているほどだ。
人は、もちろん私も含め
自分が人に伝えたり、教えたりする事は自分には当てはまらないと思うのか
母は特に多い。
「全くあの人は人のことばっかり言って、文句ばっか言ってるから聞いてる疲れちゃうんだよね」
『お母さんも今言ってるじゃん。』というと
「それはさぁ〜…」と口をつぐむ。
人間というのは
自分がなかなか見えないものなのだ。