魂のハカを見たか
突然ですが、この動画をご覧になって何を感じますか?
twitterで、流れ流れついて表示されたこの記事のハカ。
※ハカとは
ハカはニュージーランド先住民マオリの伝統的な踊りで、儀式や戦闘に臨む際に披露されます。
一体どんな事情があるのか、なんのための、誰のためのハカなのか
さっぱりわからなかったのだが、そこからは強い「悲しみ」や「魂の声」のようなものを感じた。
ハッシュタグの #allblacks …。
うむ、これはラグビー関連やな!
と思い、all blacksのユニフォームを持っているくらいラグビー好きのオットにLINEで、何かあったのかね?と聞いてみた。
すると、
ニュージーランド代表のショーン・ワイヌイ選手が、
交通事故で10月18日に亡くなってしまった、と教えてくれた…。
どうやら先述のハカは、チームメイトが亡くなったワイヌイ選手と、
そのご家族に向けて、追悼のためにされたハカだったのだ。
ハカで、NZの選手が言っている言葉はわからない。
言葉はわからないのに、これは決して喜んでいる時のハカではないのがすぐにわかった。
「悲しい気持ち」「悔しい気持ち」が伝わってくる。そして、遠く離れた日本にいるわたしの魂まで揺さぶられる。
わたしが何度か見たことのあるハカは、ラグビーの試合前に行われるもので
今から始まる闘いに対して、最高峰に士気が高まっている瞬間である。
この時のハカからは、NZや先祖に対する誇り、仲間たちとの絆、やってやるぞ!という殺気と共に、相手への限りないリスペクト心が伝わってくる。
そして、ラグビーの本当に素敵と思うところは、
この試合前のパフォーマンスに対して、敵国も正々堂々、
いろんなフォーメーションでしっかりと見守り、受け止めているということだ。
この光景に、何度も痺れてしまった。
「生ハカ見たい!!!!」と思ったけれど、
2019年ラグビーワールドカップの時は
やはりall blacksの試合は人気すぎてチケットが取れず・・・涙
しかしオットは死に物狂いでチケット入手をし、南アフリカ vs カナダの試合を観戦することができた( ;∀;)
そしてわたしはたった1日で、ラグビーに魅了され、「スーパーにわかファン」と化す。
せっかくなので、ラグビーを知らない方のために、わたしの知り得るラグビーの魅力を披露しようではないか。
①「人のためにたたかう」熱いスポーツである
ラグビーを生で見て感じたこと。
それは屈強な男たちが、体と体をぶつけあい、「まじで痛そう」。
しかも、防具してない。なんでや?
オットいわく、そもそもラグビーは紳士のスポーツなので、
「相手がまじでアブないことはやらない」という前提でぶつかりあっているらしい。どんなせめぎあいの中でも、頭や首など、越えてはならぬ一線の攻撃をしないというのが鉄則だから、ああ見えて別に危なくないのよ~とのこと。
そうは言えども、「屈強な筋肉もりもりの男たちにぶつかっていかないといけないの、怖くないの?」って聞いたら
「自分のためだけだったら怖くなるかも。でも仲間のためって思ったら、やったるわ!って思うから全然怖くない。」
と言ってた。なんや?心イケメンなんか?
そういえば、One for all. All for one.(ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために)やったな…!!
ラグビーの試合の中で、選手がボールを持っている平均時間って
たった90秒なんだって。
つまり、ほとんど相手にパスしちゃってるってことですよね。
ボールをもっていない人たちは、やってくる敵に立ち向かったりして、仲間を進ませる。。
うーん。かっこいい。
②誰もが主役になれる、多種多様なポジション
ラグビーは15人で戦うスポーツ。
良く知らなかったころは、いかついデカいお兄さんたちの集団というイメージだった。
しかし、実は
体が小さい人、足が速い人、体がでかい&重い人、頭の回転が速い人
いろんな人用のポジションがあるらしい!
体格や性格によって、それぞれポジションがあって、役割がある…!
おもしろっ!
ちなみにオットは、ナンバー8♡かっこいいね!
ちなみに、オットいわく、
「彼氏にするならバックス、結婚するならフォワード(オットの側)がええやで。」とのことだ。笑
③ラグビーはリスペクトの上に成り立つスポーツ!試合が終わったらノーサイド!
これはよく知られていることかもしれません。
実際、わたしも試合を生で見てびっくりしたんですけど、
相手のチームのプレーでも、いいプレーには拍手したりするんですよ。
観客のマナーが素敵すぎて震えた…!
わたしが見た試合は、カナダvs南アフリカで、
私の前の席が南アフリカ人の陽気なおじさまで、
「ねぇ!!南アフリカ応援してよお!!」って英語でめちゃくちゃからんできておもしろかった(笑)
わたしがはしゃいでカナダのいいプレーで拍手したら、
「んもおおおう!南アフリカ応援してよおおう!」ってイジってくるおじさん。笑
けど、試合終わったら、カナダ陣営のファンと肩組みながら帰るっていう。。
これがノーサイドってやつか。
ラグビーとはこんなに素敵なスポーツだったのか。知らなかったぞ。
オットと結婚してから、スーパー文科系のわたしも
すこしずつスポーツに興味がわくようになった。
またオットとラグビーを見に行きたいな!
「アフターコロナに、本場のニュージーランドで生ハカ&オールブラックスの試合を見ようではないか!」と、先日電話で熱くオットと誓い合った。
また目標がひとつ増えたぞ。うむうむ!