自分も他人も怖い。5
金曜日は半日で帰って、腰を診てもらうために病院へ行った。
土曜、日曜と過ぎていく中で、改めてあの日の出来事の事を考えると、色々な思いが堂々巡りしてしまい、また、行きたくない。怖い。そんな思いでいっぱいになってしまった。
そして月曜日、テストもあったため、学校へ行った。
その日、夏休みの宿題であった読書感想文を、放課後に遅れて出すことになっていた私は、国語の先生に渡すために職員室へ向かった。
課題枚数であった5枚をしっかり書き上げたそれを先生に渡す。
『しっかり書いてるじゃないか。何故期限中に出せなかったんだ。』
あはは…そうですよね…笑
そう何となく答えながら、
あれ、そういえばなんでやんなかったんだろう。実際それを書き上げたのなんて1日2日の話だし、やろうと思えばそんなもの直ぐに終わらせられたじゃないか。分からない。自分が分からない。
と、一気に色々な考えがグワッと押し寄せて、どんどん真っ白になっていった。
『気が向かなかったのか?それとも、書くのに時間がかかったのか?』
追求されればされるほど、私の頭の中はぐちゃぐちゃになって、何も答える事が出来なくなる。あぁ、まただ、またなんだ。
そして何も答えない私にカッとなってしまった先生は、
『あんたはいっつもそうやってすぐ無言になるねん。何も答えんやつには何も言うことないからはよ帰れ。来年は絶対期限中に出せよ💢💢』
と言った。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
その言葉以外何も考えられなかった。
逃げるように去って、また涙が止まらなかった。
なんで、なんで答えられないんだ。わかってるから、お願いだから追求しないでよ。
すぐ泣いてしまう自分にも答えを出せない自分にも苛立ちを覚えた。
早く帰りたいの一心でいた私は、担任に声を掛けられても気づかず、靴を履き替えることも忘れて、ただただ早足で急いでいた。
先生に大声で呼ばれて、はじめて靴を履き替えてないことに気づいた。
また、学校へ行きたくなくなってしまった。
なんでこうも上手くいかないのか。。
つづく。