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日本画と油画の違いとか知ってみない?(制作過程編)

日本画と油画の特徴は説明面倒だから省く。
説明間違えたらすんません。


それは始めるまでかかる時間。

日本画は絵を描き始めるまでにかかる準備がえげつない。

まず日本画は和紙を使うのだが、そのままパネルに貼ると破れるので強化が必要。
その強化する作業を『ドーサ引き』というのだが、その作業に2日近くかかる。
ドーサという液体を片面ずつに塗ってコーティングし乾燥させるという行為だからだ。

ドーサ引きされている和紙を購入する事もできるが、+1000円ぐらいかかるんだよなぁ…
まあ元々、日本画でポピュラーな和紙(雲肌麻紙)自体最小サイズで1枚6000円はかかるので、6000円と7000円の違いって言えばまぁ…って感じ。

そしてパネルに貼るのも少し手間がかかる。


反対に油画はキャンパスを貼る所から始めても、勢いがあれば直ぐ貼れる。
というか、キャンパスは貼り終わっているものが売られているので、直ぐ書き始めることが出来るのが良い点だ。

外で突発的に『描きたい!』となったら日本画という選択肢は元々無い。
いや出来るのかな…?
日本画は脆いので外に画材を持ち出す行為そのものが危険な気がする。

外で描くなら水彩画か油画だな。


だが油画は描き始めてからが面倒くさい。
油画は乾燥に時間がかかるので、乾く日数を計算しながら描かないといけない。

使う油の種類と絵の具の色や載せる厚さなどで調節できるが注意が必要だ。

私は素早く描きたい時は速乾メディウムという乾燥促進剤(直ぐ無くなるのに値段高め😭)と、揮発性油であるテレピンを多めに使う。
テレピンのみなら10分程度で乾くのだが、絵の具がすぐ剥がれてボロボロになるのでお勧めしない。
混合油やリンシードオイルを混ぜて使う。


日本画は、膠という動物の骨とか油とかから作った糊を、岩絵具という石から採れた粒子状の絵の具に自分たちで混ぜ混ぜして1から全ての色の絵の具を作る作業に時間はかかるが(とても楽しい作業です)、
乾燥させる時間はそうでもない

かかる時間は…水彩画と油画の間くらいか?
「今日描ける部分が無くなっちゃった!😭」みたいな瞬間は起きないので安心。

けど重ね塗りをしないといけないので油画と同じくらいの時間はかかります。

どちらとも共通している点は…

お金!!!!!!😂

掛かる。とてもexpensive…

昨日追加で岩絵具を一両(15g)の物を3つ買ったけど2500円しました〜直ぐ使い切っちゃうんだけどね。

絵画は描くのにも保存にもお金も時間もかかるけど、その苦労よりも描いていて楽しいから続けられる。
じゃなきゃやってないし。
バイト代なんて直ぐ画材で消えるけど、
もうそれでいーんだ。一生貯金なんてできないかもしれない。

っていう、美大生の戯言でした。

最初の画像は『美群青』という岩絵具を膠で溶いた物です。綺麗で大好き。

同じ15gで同じ様な色でもこんなに値段は違う🤣(笑えない)
この15gで美味しいランチに行ける🍗

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