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歳を取ること

今年30歳になった。

10代の頃は想像もできなかった30歳。
なってみた今、すごく気持ちが楽だ。

わたしは昔から、人目や世間をいつも気にしていた。
周りを気にしすぎて、何か感情を持たれることが怖くて、いつも強がっていた。
ありのままを自分を見てほしい、と強く強く願いながら、どうせ誰もわかってくれない、と周りを攻撃していた。

20代の頃は、周りを攻撃することは止めたけど、
それでもいつも世間と自分のズレを気にして、気にして、気にして…。
彼氏がいない自分、就職が中々決まらない自分、そんな自分が大嫌いだったと思う。

考え方が変わってきたのはいつからだっただろう。

人の話を、よく聞くようになった頃かもしれない。

他人の幸せも不幸も、自分の幸せと不幸に、なんの関係もないと思えるようになった。(それでも、うじうじと人と比べて泣く夜もいまだにあるけど。)

自分が見えてるものが全てじゃない。
どれだけ知識と知恵をつけて、色んなものが見えるようになったからと言って、全てを知ったような気になるのは傲りだと思う。

今は、自分のことも他人のこともよくわからないけど、そんな自分のことが好きだ。

他人と比べたら、劣ってる所も沢山あるけど、それでも、大好きな友達がいて、やりたい仕事をなんとなく見つけた今の自分が好きだ。

女性は歳を取るほど価値がなくなる、と考える人に、令和時代になっても出会う。男女共にそういう考えの人はいる。
すごく、嫌だなと思う。

でも、わたしは怖くない。

これから先も歳を取りつづける自分を、慈しみたい。

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