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限られた自由の中で最大の自由を謳歌する

中学生ぐらいの時から、

「制限のある自由がほしい」

と、ずっと思っていた。

外で会う人には、「行動的だね」とか「物怖じしないタイプっぽい」とか言われることもあるのだけれど、実は結構臆病だし、新しいことを始めるのはかなり下調べをして、毎日考えて調べて…で、数年後にやっと始めるなんてこともある。

中学生や高校生の頃は、正しいを押し付けられてるような感覚とか、狭すぎて選べない人間関係とかがしんどいと思いながらも、うまくかわしたりすることができなくて、苦い思い出もたくさんある。
(なんなら30歳ぐらいまで、情緒が不安定すぎた) 

その時、すごくすごく、自由になりたいと強く思っていたけど、臆病だからなにもかもを自分で選択するほどの自由は欲しくないと思っていた。

言うなれば、大海で自由に泳ぐ魚よりも、水槽で泳ぐ魚になりたかった。


憧れの水槽



最近、自分の生活に大きな変化があり、退職と引越しをした。

ふと、今の自分ってもしかしたら、水槽で泳ぐ魚かもしれない、と思った。

今後働く勤務地は全国どこでも良い訳ではなくなったし、今までよりも長期的な目線で生活を組み立てる必要もでてきた。もしかしたら海外で生活する可能性もあるから、それに備えて自分のキャリアやお金のことも考えなきゃいけない。

けど、この選択肢が限られた状態の中で、どれだけ快適に過ごせるかを考えることこそが、私の心にとっての最大の自由だ。

臆病な性格も、人よりも石橋を叩く時間が長い性格も、あの頃から何も変わってはいないけれど、これから変わる生活のすべてを楽しみたい。


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