AIリアルタイムボイスチェンジャーMMVC_v1.5_導入講座_確認編
注意(2023年10月21日):話者IDが2023年10月20日を境に変更されました。
特にv1.3については話者ID
(自分の声やずんだもんの声に対する番号、107とか100とか)
が変更されています。
記事の話者IDは一部古いため、
変更内容と対応方法はこちらをご確認願います。
講座記事一覧 最初と編まとめ
前回:学習編 次回:リアルタイム編A_MMVC_Clientで実行
こんにちは。ピポッです。
AIリアルタイムボイスチェンジャーである
I'mずんだもん王への道_MMVCの導入講座動画を作っている者です。
当記事では『確認編』として(※)、
『非』リアルタイムのボイスチェンジを試みます。
『学習編』で作ったデータをさらに変換し、
非リアルタイムへの音声変換で品質を確認します。
品質を確認して大丈夫そうだったら『リアルタイム編』に行きます。
やることは
『学習結果をONNXファイルに変換する』
(『確認編』を飛ばして『リアルタイム編』に行く場合も必須)
『非リアルタイムボイスチェンジする』
です。
リアルタイム編で必要になるONNXファイルの作成手順説明のため、
『確認編』として記述します。
(※)v1.5、v1.3ともにColab上で
非リアルタイム音声変換するファイルは存在します。
が、Colabが頻繁に仕様変更するため動かなくなっています
(2023年05月21日時点)。
よって、『リアルタイム用ソフト』に存在する
『非リアルタイム変換機能』で
非リアルタイム変換する手段を取ります。
『確認編』としていますが、
『リアルタイムの準備編(MMVC_Clientで実行)』
の範囲まで進む事をご了承ください。
MMVC_Client(ボイチェンソフト)の仕様がv1.5, v1.3で異なるため、
バージョンを分けて説明します。
学習結果をONNXファイルに変換する(v1.5)
ONNXファイル変換は06_Export_ONNX.ipynbから行います。
(2023/07/10変更)
06_Export_ONNX.ipynbを開いてください。
※06_Export_ONNX.ipynbが存在しない場合(2023/07/10以前)
以下のURLから06_Export_ONNX.ipynbをダウンロードし、
Googleドライブのmmvcフォルダ内、notebookフォルダ
(他の.ipynbファイルがある箇所)にアップロードして開いてください。
https://github.com/isletennos/MMVC_Trainer/blob/v1.5.0.0_SiFiGAN/notebook/06_Export_ONNX.ipynb
06_Export_ONNX.ipynb:0~3の実行
0~3を学習編と同様に、上から順に実行していきます。
『0 ノートブックの準備』
『1 Notebookの準備』
『2 リポジトリの準備』
『3 実行の準備』
を順に実行してください。
06_Export_ONNX.ipynb:4 学習結果をONNXファイルに変換
『3 実行の準備』まで実行したら
次に『4 学習結果をONNXファイルに変換』へ移ります。
ここは実行前に変更が必要です。
model_save_dic:
を変更する必要があります。
20220306_24000 を tutorial
に変えてください。
変更したら●▶ボタンを押して実行してください。
1分ほどすると、出力の上側に
『Model data loading succeeded.』
とあり、後半に
『Done』
と記述され、その後に色々なパラメータが書かれていたら
ONNXファイル化は成功です。
必要ファイルのダウンロード
ダウンロードする必要があるファイルは4つあります。
実行結果を確認したら、
マイドライブ/MMVC_Trainer-v1.5.0.0_SiFiGAN/logs/tutorial
フォルダに移動してください。
出力が成功していれば、
『G_latest_99999999.onnx』
ファイルが存在します。
このファイル『G_latest_99999999.onnx』をボイチェンで使います
(非リアルタイム・リアルタイム両方)。
ファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードはファイルを右クリック→ダウンロード から行います。
ファイル容量が大きいため、
『ファイルのウィルス スキャンを実行できません』
と出ます。
『エラーを無視してダウンロード』
を選んでください。
保存場所は、
半角英数と記号のみのパスになるフォルダに保存してください。
ボイスチェンジャーを起動する際の条件になります。
次に、同じtutorialフォルダにある
『config.json』もダウンロードしてください。
保存場所は『G_latest_99999999.onnx』
と同じ箇所にダウンロードしてください。
3つ目として、
マイドライブ/MMVC_Trainer-v1.5.0.0_SiFiGAN/configs
フォルダに存在する
『myprofile.conf』をダウンロードしてください。
こちらもボイチェンに必要なファイルになります。
保存先はonnxファイル等と同じ箇所にしてください。
最後に、マイドライブ/MMVC_Trainer-v1.5.0.0_SiFiGAN/filelists
フォルダに存在する
『train_config_Correspondence.txt』
をダウンロードしてください。
こちらもボイチェンに必要なファイルになります。
保存先はonnxファイル等と同じ箇所にしてください。
これで必要なファイルのダウンロードは完了です。お疲れ様でした。
非リアルタイムボイスチェンジする(v1.5)
MMVC_Client(MMVC用のボイスチェンジャー)を使って
非リアルタイムボイチェンを行います。
MMVC_Client_v0.5.0.0の入手と展開
以下のURLからMMVC_Client_v0.5
(MMVC_Trainer_v1.5向けソフト)
をダウンロードします。
URLに移動したら、『mmvc_client_installer_15.exe』
をクリックしてダウンロードしてください。
ダウンロード箇所は先程の.onnxファイル等と
同じ箇所にしてください。
2GB近くあるため、パソコンの残り容量に注意してください。
ブラウザによっては『安全でない』として
ダウンロードできない事があります。
その際は各ブラウザの機能に沿って、
DL停止状態を解除して保存してください。
保存したらエクスプローラーで
『mmvc_client_installer_15.exe』
を保存した場所に移動します。
『mmvc_client_installer_15.exe』
をダブルクリックして実行してください。
実行すると、MMVC_Clientフォルダの展開先設定画面が出ます。
そのまま『Extract』を押してください。
完了すると『mmvc_client_installer_15』フォルダが作られます。
中身はこのようになってます。
変換元音声の用意
非リアルタイムボイチェンに使用する音声ファイルを用意します。
特に問題がなければ『録音編』で録音した音声ファイルの
いずれかを使用します。
音声ファイルをコピーし、.onnxファイル等と同じフォルダに
配置してください。
なお、指定するファイルは24000Hz, 16bit, 1ch(モノラル)
である必要があります。
自身の音声ファイルがこのパラメータでない場合は、
Googleドライブにある音声ファイルが
このパラメータに変換されているため
そちらをダウンロード、指定してください。
パラメータ変換された音声ファイルは
マイドライブ/MMVC_Trainer-v1.5.0.0_SiFiGAN/dataset/00_myvoice/wav
フォルダに存在します。
音声デバイスの取得
MMVC_Clientによる音声変換を行う際は、
リアルタイム・非リアルタイムともに
使用する入力・出力のデバイスを設定する必要があります。
パソコンに入出力デバイスとして何が登録されているかは
『mmvc_client_installer_15』フォルダにある
『output_audio_device_list.exe』で確認できます。
『output_audio_device_list.exe』を
ダブルクリックで実行してください。
実行すると、数秒黒い画面が出て、すぐ消えます。
黒い画面が消えると、『mmvc_client_installer_15』フォルダに
『audio_device_list.txt』が作成されています。
『audio_device_list.txt』を開いてください。
『audio_device_list.txt』に書かれているデバイスから、
ボイチェンで使用するマイク『入力』と
変換結果出力先のスピーカー/ヘッドホン『出力』を選びます。
同じ名前のデバイスが複数出ることがあります。
その場合は『番号が低い方』を選んでください。
ここで確認した入力・出力デバイスは後述の
『myprofile.conf』の編集で記入します。
非リアルタイム用にmyprofile.conf編集(Client_v0.5)
MMVC_Client(ボイチェンソフト)は、
先程ダウンロードした『myprofile.conf』の設定を読み込んで動作します。
myprofile.confを編集することで、
リアルタイムボイチェンではなく
非リアルタイムボイチェンとして使う事ができます。
『myprofile.conf』を右クリックし、
『プログラムから開く』から
メモ帳などのテキストエディタを選び、開いてください。
中身はこのようになってます。
この内、"input_device1"を『音声デバイスの取得』の
audio_device_list.txtで選んだ入力デバイス名に、
"output_device"を出力デバイス名に変更します。
記事執筆者の場合は
"input_device1": "ライン (Steinberg UR22mkII ), MME",
"input_device2": false,
"output_device": "line_out_sync (Yamaha SYNCROOM , MME",
となります。
次に、 "path": { 以降は、以下のように書き換えます。
ただし下記のpathは、.onnxファイル等を
D:\mmvcrt\note\v15\07kakunin
フォルダに保存した場合の記述内容になります。
pathの各項目, input_filename, output_filenameの
フォルダパス箇所部分
D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin
は、各自の保存フォルダパス書き換えてください。
"path": {
"json": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\config.json",
"model": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\G_latest_99999999.onnx",
"correspondence":"D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\train_config_Correspondence.txt",
"noise": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\noise.wav"
},
"others": {
"use_nr": false,
"voice_selector": false,
"voice_list": [101, 108, 6, 30],
"voice_label": ["ずんだもん", "目標話者", "女性の声", "男性の低い声"],
"voice_f0": [1.0, 1.0, 1.0, 1.0],
"input_filename": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\emotion005.wav",
"output_filename": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\emotion005_output.wav"
}
}
"input_filename"と"output_filename"の
emotion005.wavの箇所は、
変換元として用意したファイル名に変えてください。
書き換え時の注意点を2点挙げます。この点を守ってください。
フォルダ、ファイル名に半角英数_(アンダーバー半角)
以外の文字を含めない
ひらがな、かたかな、漢字、Δなどの全角の記号はエラーになりますエクスプローラーで「\」(半角の¥マーク)と書かれている場所は
『myprofile.conf』では「\\」と二連続に書き換える
プログラムの関係で、二連続の\\にしないとファイルが認識できませんothers欄のinput_filename, output_filename行を追加する時、
上の行にあたる"voice_f0"の行末に
,
(カンマ)を加える
,(カンマ)を加えないと正常にファイルが読み込めません。
編集後は以下のようなmyprofile.confになります。
繰り返しますが、input,outputデバイスやpathは
パソコンによって変わるため、各自書き換えをお願いします。
参考として、上記のmyprofile.confを下記URLにアップロードします。
比較用としてご利用ください。
https://ux.getuploader.com/lll_opip/download/14
非リアルタイムボイチェン実行(v1.5)
ここまで設定できたら、あとはソフトを起動するだけです。
mmvc_client_installer_15/bin
フォルダ内に存在する
『mmvc_client.exe』をダブルクリックして実行してください。
実行すると黒い画面が表示されます。
数秒すると、『myprofile.conf を選択してください』と表示され
ファイル選択画面が出ます。
ファイル選択画面では、先程編集した
『myprofile.conf』を選び、『開く』を押してください。
選択後、最初に
『path内で指定したconfig.jsonのパス』
が表示されます。
myprofile.confの表示でない点に注意してください。
この表示が正常です。
次に『モデルを読み込んでいます。少々お待ちください。』
と出ますので、数秒ほど読み込みを待ちます。
次に、
『モデルの読み込みが完了しました。
音声の入出力の準備を行います。
少々お待ちください。
準備が完了しました。VC開始します。』
と表示されます。
リアルタイムボイチェンの場合であれば
この表示からボイチェンが起動状態になりますが、
非リアルタイムの場合はこの表示からさらに待ちます。
最後に一瞬だけ『vc_finish』と表示されて、
すぐに画面が消えます。
画面が消えたら非リアルタイムボイチェンが完了しています。
非リアルタイムの変換結果は、
.onnxファイルや変換前音声ファイルと同じフォルダに存在します。
変換後音声は実際に再生したり、
Audacityにドラッグアンドドロップで内容を確認できます。
変換後音声は開始と終了に0.4~0.5秒の無音時間がありますが、
これはリアルタイム変化時にも生じる
『変換処理によるタイムラグ』です。
概ねこのくらいの変換遅延はある、という事になります。
遅延時間の削減や、反対に遅延時間を増やして品質を上げる方法は
『リアルタイム編』で解説します。
音声を聞いてみて、特に問題が無ければ
非リアルタイムボイスチェンジ、および
『確認編』は終了です。お疲れ様でした。
変換に違和感がある場合は、『学習編』で学習を再開、
もう少し学習を進めてから改めて
『確認編』をONNX化から順に実行してみてください。
学習結果をONNXファイルに変換する(v1.3)
基本的にv1.5と同じですが、一部差異があります。
使用するのは
『マイドライブ/MMVC_Trainer-main/notebook/04_Export_ONNX.ipynb』
ファイルになる。
ファイルがない場合は、以下のURLからダウンロードし、
Googleドライブの
マイドライブ/MMVC_Trainer-main/notebook/
にアップロードする。
https://github.com/isletennos/MMVC_Trainer/blob/main/notebook/04_Export_ONNX.ipynb『0 ノートブックの準備』から『4 ライブラリのインストール』
まで実行した後に
『5 学習結果をONNXファイルに変換』へ飛ぶ。『5 学習結果をONNXファイルに変換』において
『model_save_dic』は『20220306_24000』のままでよい。
そのまま●▶ボタンを押して実行する。
以上で
『マイドライブ/MMVC_Trainer-main/notebook/logs/20220306_24000』
フォルダに
『G_latest_99999999.onnx』
ファイルが作成されます。
必要ファイルのダウンロード
ダウンロードする必要があるファイルは2つあります。
『マイドライブ/MMVC_Trainer-main/notebook/logs/20220306_24000』
フォルダに作成された『G_latest_99999999.onnx』ファイル『マイドライブ/MMVC_Trainer-main/notebook/logs/20220306_24000』
フォルダに存在する『config.json』ファイル
の2つです。
保存場所は、
半角英数と記号のみのパスになるフォルダに保存してください。
非リアルタイムボイスチェンジする(v1.3)
基本的にv1.5と同じですが、差異が複数あります。
MMVC_Client_v0.3.1.0の入手と展開
MMVC_Trainer_v1.3に対応するソフトは
MMVC_Client_v0.3.1.0です。
MMVC_Client_v0.5.0.0では動かないため注意してください。
MMVC_Client_v0.3.1.0は以下のURLからダウンロードできます。
URLに移動したら、『mmvc_client.exe』
をクリックしてダウンロードしてください。
ダウンロード箇所は先程の.onnxファイル等と同じ箇所にしてください。
2GB近くあるため、パソコンの残り容量に注意してください。
ブラウザによっては『安全でない』として
ダウンロードできない事があります。
その際は各ブラウザの機能に沿って、
DL停止状態を解除して保存してください。
保存したらエクスプローラーで『mmvc_client.exe』
を保存した場所に移動します。
『mmvc_client.exe』をダブルクリックして実行してください。
セキュリティで実行を止められる場合は、
各セキュリティの手順に沿って実行まで進めてください。
実行すると、MMVC_Clientフォルダの展開先設定画面が出ます。
そのまま『Extract』を押してください。
完了すると『mmvc_client』フォルダが作られます。
中身はこのようになってます。
変換元音声の用意(Client_v0.5とほぼ同じ)
非リアルタイムボイチェンに使用する音声ファイルを用意します。
特に問題がなければ『録音編』で録音した音声ファイルの
いずれかを使用します。
音声ファイルをコピーし、.onnxファイル等と同じフォルダに
配置してください。
v1.3の場合は
『Colabで録音』したなら、音声をGoogleドライブの
マイドライブ/MMVC_Trainer-main/dataset/textful/00_myvoice/wav
フォルダから、いずれか1つの音声ファイルをダウンロードします。
『Audacityで録音』したなら、『ecodeco』フォルダにある
いずれか1つの音声ファイルを
.onnxファイル等と同じフォルダにコピーします。
音声デバイスの取得(Client_v0.5と同じ)
フォルダが『mmvc_client_installer_15』ではなく
『mmvc_client』である以外は完全に同じのため、
『音声デバイスの取得』を参照して
使用する音声入力・出力デバイスを選んでください。
非リアルタイム用にmyprofile.conf編集(Client_v0.3)
MMVC_Client(ボイチェンソフト)は、
『myprofile.conf』の設定を読み込んで動作します。
myprofile.confを編集することで、リアルタイムボイチェンではなく
非リアルタイムボイチェンとして使う事ができます。
MMVC_Client_v0.3.1.0のmyprofile.confは、
先程展開したmmvc_clientフォルダのconfフォルダに存在します。
confフォルダのmyprofile.confを、
.onnxファイル等を保存しているフォルダにコピーしてください。
コピー後、『myprofile.conf』を右クリックし、『プログラムから開く』から
メモ帳などのテキストエディタを選び、開いてください。
中身は以下のようになってます。
この内、"input_device1"を『音声デバイスの取得』の
audio_device_list.txtで選んだ入力デバイス名に、
"output_device"を出力デバイス名に変更します。
記事執筆者の場合は
"input_device1": "ライン (Steinberg UR22mkII ), MME",
"input_device2": false,
"output_device": "line_out_sync (Yamaha SYNCROOM , MME",
となります。
次に、 "path": { 以降は、以下のように書き換えます。
ただし下記のpathは、.onnxファイル等を
D:\mmvcrt\note\v15\07kakunin
フォルダに保存した場合の記述内容になります。
pathの各項目, input_filename, output_filenameの
フォルダパス箇所部分
D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin
は、各自の保存フォルダパス書き換えてください。
"path": {
"json": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\config.json",
"model": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\G_latest_99999999.onnx",
"noise": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\noise.wav"
},
"others": {
"use_nr": false,
"voice_selector": false,
"voice_list": [100, 108, 107, 6, 30, 108],
"voice_label": ["ずんだもん", "目標話者", "自分の声", "女性の声", "男性の低い声", "女性の高い声"],
"input_filename": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\emotion005.wav",
"output_filename": "D:\\mmvcrt\\note\\v15\\07kakunin\\emotion005_output.wav"
}
}
"input_filename"と"output_filename"のemotion005.wavの箇所は、
変換元として用意したファイル名に変えてください。
書き換え時の注意点を2点挙げます。この点を守ってください。
フォルダ、ファイル名に半角英数_(アンダーバー半角)
以外の文字を含めない
ひらがな、かたかな、漢字、Δなどの全角の記号はエラーになりますエクスプローラーで「\」(半角の¥マーク)と書かれている場所は
『myprofile.conf』では「\\」と二連続に書き換える
プログラムの関係で、二連続の\\にしないとファイルが認識できませんothers欄のinput_filename, output_filename行を追加する時、
上の行にあたる"voice_label"の行末に
,
(カンマ)を加える
,(カンマ)を加えないと正常にファイルが読み込めません。
編集後は以下のようなmyprofile.confになります。
繰り返しますが、input,outputデバイスやpathは
パソコンによって変わるため、各自書き換えをお願いします。
参考として、上記のmyprofile.confを下記URLにアップロードします。
比較用としてご利用ください。
https://ux.getuploader.com/lll_opip/download/15
非リアルタイムボイチェン実行(v1.3)
フォルダが『mmvc_client_installer_15』ではなく
『mmvc_client』フォルダになる以外は
全て『非リアルタイムボイチェン実行(v1.5)』と同じです。
『非リアルタイムボイチェン実行(v1.5)』を参照してください。
音声を聞いてみて、特に問題が無ければ
非リアルタイムボイスチェンジ、および『確認編』は終了です。
お疲れ様でした。
変換に違和感がある場合は、『学習編』で学習を再開、
もう少し学習を進めてから改めて
『確認編』をONNX化から順に実行してみてください。
エラーの例・原因と対策(v1.5, v1.3共通)
MMVC_Trainer-v1.5.0.0(MMVC_Client_v0.5.0.0),
MMVC_Trainer-main(MMVC_Client_v0.3.1.0),
共通で、エラーが生じる事があります。
以下は一例になります。合わせて原因と対策も書いています。
No such file or directory(ONNX化、非リアルタイムVC)
『No such file or directory』といった文面の
エラーが出ることがあります。
意味は『そのようなファイルまたはディレクトリ(フォルダ)が
見つからない』というものです。
このエラーが出る原因は、例としては以下のようになります。
ONNX化:
・Googleドライブをマウントしていない
・『学習結果をONNXファイルに変換』より前の手順を飛ばしている
・『学習結果をONNXファイルに変換』の『model_save_dict』が
『学習』で指定した『modelの保存先ディレクトリ』の名前と違う
・本当にファイルが無い
(まだG_latest_99999999.pthが出力されていない段階で
ONNX化をしようとしている)
非リアルタイムVC(Client):
・pathの書き方が間違っている
(全角文字がある、\が1つだけの所がある、
ファイル名やフォルダ名が違う)
よくよく見ると誤字脱字がある事は相当多いため、
『No such file or directory』が出たら
ファイル名やフォルダ名を意識してください。
myprofile.confの場合は書き方のルールもあるため
特にこのエラーが出ます。
ONNX化で出る場合はTrain_MMVC.ipynbの序盤
(0~3あたり)を実行した上で進めてください。
Invalid control character at: line 3 column 25 (char 40)(VC)
3,25,40の数字の箇所は変わることがあります。
意味は『この数字の場所に、無効な文字がある』です。
言い換えると『myprofile.confの表記に異常がある』です。
パターンとして
・元々、小文字(false)とあった場所が大文字(False)になっている
・カンマ(,)が行末に不足している、あるいは過剰である
・ダブルクォーテーション(")が不足している、あるいは過剰である
・バックスラッシュ(半角の¥)が2連続(\\)になっていない
などがあります。
上記の数字の場合は『line 3 column 25』
=『(myprofile.confの)3行目の25文字目』に異常がある、
という文面になります。
その位置ではなく前後の文字や行に異常がある時もあるため、
エラーの数字周辺の表記を確認してみてください。
Invalid sample rate(非リアルタイムVC)
意味は『(デバイスはその)サンプリング周波数が無効である』
というものです。
MMVCは24000Hzが仕様ですが、マイクやスピーカーは
24000Hzに対応していない事があります。
myprofile.confで指定したマイク・スピーカーが
24000Hz非対応の時に生じるエラーです。
VB-CABLEやSYNCROOM、
VoiceMeeterBananaなどの仮想オーディオを経由する事で回避できます。
詳しくはリアルタイム編で説明します。
Model requires 9 inputs. Input Feed contains 5(MMVC_Client)
意味は『モデル(.onnxファイル)の要求入力にズレがある』です。
原因は『MMVC_TrainerとMMVC_Clientのバージョンが合ってない』です。
MMVC_Trainer-v1.5.0.0のデータを
MMVC_Client_v0.3.1.0で使おうとすると発生します。
MMVC_Trainer-main(MMVC_Trainer_v1.3.2.5)は
MMVC_Client_v0.3.1.0を使ってください。
MMVC_Trainer-v1.5.0.0_SiFiGAN(MMVC_Trainer_v1.5.0.0)は
MMVC_Client_v0.5.0.0を使ってください。
確認編まとめ
学習結果をONNXファイルに変換する(v1.5)
04_Train_MMVC.ipynbの0,1,2,3,8を実行してONNX化
4ファイルをDL非リアルタイムボイスチェンジする(v1.5)
MMVC_Client_v0.5.0.0をDL・展開
デバイスやファイルを設定、
myprofile.confを編集してから実行学習結果をONNXファイルに変換する(v1.3)
02_Train_MMVC.ipynbの0,1,2,7を実行してONNX化
2ファイルをDL非リアルタイムボイスチェンジする(v1.3)
MMVC_Client_v0.3.1.0をDL・展開
デバイスやファイルを設定、
myprofile.confを編集してから実行エラーの例・原因と対策(v1.5, v1.3共通)
No such file or directory:書き間違い
Invalid control character:書き間違い
Invalid sample rate:仮想オーディオデバイス使用
Model requires 9 inputs. :TrainerとClientのバージョンを合わせる
最後に(開発者支援)
開発者である天王洲アイルさん(@IsleTennos)は
PIXIV FANBOXを開設しています。
有料プランもあるため、資金の支援が可能です。
MMVC開発を支援したい方は是非支援をお願いします。
無料プランでMMVC開発状況も書く(らしい)ため、
リンク先を登録しておくと便利だと思います。
FANBOXは下記URLになります。
公式サポート音声募集中
MMVC公式サポート音源は常時募集中です(FAQより)。
ご自身の声をMMVC公式サポート音源にしたい場合は、
開発者である天王洲アイルさんのTwitter(https://twitter.com/IsleTennos)か
MMVC Discordサーバー(https://discord.com/invite/2MGysH3QpD)のIsleTennos#5740(天王洲アイルさん)に
DMにてお問合せください。
MMVCで分からない事があったら(FANBOXで質問)
不明点はMMVCのDiscordサーバーで質問可能ですが、
それとは別の質問用窓口が作成されました。
下記の、MMVC開発者天王洲アイルさんのpixivFAOBOXにて質問可能です。
MMVC関係で分からないことがあり、
Discordに入る事が難しい、質問しにくい、といった場合は
『MMVCに関する開発者に問い合わせ』にて質問してみてください。
次回予告(リアルタイム編A_MMVC_Clientで実行)
次回はようやく『リアルタイム編』として、
『MMVC_Client』というMMVC用ソフトを使用した
リアルタイムボイチェンを行います。
先に言うと今回書いたmyprofile.confのothers欄から
以下の部分を削除すればリアルタイムで動きます。
,
"input_filename": "D:\mmvcrt\note\v15\07kakunin\emotion005.wav",
"output_filename": "D:\mmvcrt\note\v15\07kakunin\emotion005_output.wav"
(最初のカンマ(,)は、input_filenameの上の行の末尾に付くカンマを表しています)。
リアルタイムでの動作準備は『確認編』でほぼ説明していますが、
例えば変換音声をDiscordに流したい時の話や
より速度を出す/品質を上げる方法のmyprofile.conf設定など、
リアルタイム関連の話をする必要があるため
『リアルタイム編A_MMVC_Clientで実行』として記述予定です。
また、MMVC_Client以外にも
様々な音声変換ソフトに対応しているVC Clientでも
リアルタイム変換ができます。
こちらは『リアルタイム編B_VC_Clientで実行』として記述予定です。
関連リンク
Googleドライブ:https://drive.google.com/drive/
Google Colab(Google Colaboratory):https://colab.research.google.com/
MMVC_Client_v0.5.0.0(MMVC_Trainer-v1.5.0.0_SiFiGAN用):https://github.com/stealthinu/MMVC_Client/releases/tag/v0.5.0.0
MMVC_Client_v0.3.1.0(MMVC_Trainer-main, MMVC_Trainer v1.3.2.5用):https://github.com/isletennos/MMVC_Client/releases/tag/v0.3.1.0
myprofile.conf 非リアルタイムVC用サンプル(MMVC_Client_v0.5.0.0用)
https://ux.getuploader.com/lll_opip/download/14
myprofile.conf 非リアルタイムVC用サンプル(MMVC_Client_v0.3.1.0用)
https://ux.getuploader.com/lll_opip/download/15
VB-CABLE:https://vb-audio.com/Cable/
YAMAHA SYNCROOM:https://syncroom.yamaha.com/play/dl/
VoiceMeeterBanana:https://vb-audio.com/Voicemeeter/banana.htm
開発者Twitter:https://twitter.com/IsleTennos
開発者FANBOX:https://mmvc.fanbox.cc/
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