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延暦寺の台所・坂本に息づく300年の味。老舗そば処「手打蕎麦鶴㐂」へ【滋賀県大津市】

比叡山延暦寺や日吉大社がある、滋賀県大津市坂本。
近江八幡などの観光地に比べると人も少なく、ゆっくりできる場所でもある。

比叡山延暦寺といえば厳しい修行でも有名だが、その中でも、「五穀絶ち」という修行があるのはご存知だろうか。

立願成就のために米・麦・豆などの穀物を食べずに生活するというものなのだが、その厳しい生活に耐える修行僧たちの、唯一の栄養源となっていたのが「蕎麦」。

比叡山延暦寺の台所として栄えた門前町で、300年以上もの間、この土地で蕎麦を打ち続けている店が『手打蕎麦鶴㐂(てうちそばつるき)』だ。

訪れるのは3度目。
夫に「うまい蕎麦屋がある」と連れられてきたのが最初のきっかけだが、その時の感動が忘れられず、以来、定期的に訪れている。

店内はいつも賑やかで、ピーク時には外で待つ行列もできる。
この日はタイミングよく入り口横の席が空いてたので待ち時間なしで入店できた。

どっしりとした門構えの入母屋造の建物は、国の有形文化財にも指定されている。

今回も、前回同様〈天ざる蕎麦〉を注文。
しっかりとコシを感じる蕎麦もさることながら、天ぷらもサクサクで美味しい。

個人的には、うどん屋の天ぷらより蕎麦屋の天ぷらが美味しい気がするのだけど、みんなはどっちなんだろう。

食べ終わった頃に提供される蕎麦湯も濃厚で、蕎麦の味がしっかりと感じられるので、ぜひ飲んでほしい。

天ざる蕎麦

今の時期は鴨もおいしい。
蕎麦を注文する際、〈鴨なんばん蕎麦〉にするか悩んだが、天ぷらも食べたかったので単品の〈鴨ねぎ煮〉を注文。
滋賀県高島産の鴨を使用した〈鴨ねぎ煮〉は肉も柔らかく、汁まで鴨の旨みが染みて、贅沢な一品だ。

鴨ねぎ煮

甘味を食べるのも忘れてはいけない。
〈自家製みたらしそば団子〉は冷たくもなく、熱くもないちょうどいい温度で提供される。
出汁の効いたタレが団子に絡み、口の中に入れるとふわっと薫るのがたまらない。

自家製みたらしそば団子

何度食べても、「やっぱり美味しい」と思える店はそうそうない。
食を中心に出かける先を決めるというのも悪くないな、と『手打蕎麦鶴㐂』に来ると毎回思ってしまうのだ。

手打蕎麦鶴㐂(てうちそばつるき)
https://www.tsurukisoba.com/
所在地:滋賀県大津市坂本4-11-40
営業時間:11:00~16:00 (L.O.15:30)
離れ個室(有料)のご利用 11:30~15:00
定休日:あり、詳細はHPで
駐車場:第1駐車場8台。第2駐車場16台 無料 ※普通乗用車のみ

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Yuka Shogaki
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