小学校受験体験記 幼稚舎/横浜初等部/暁星 前編
まえがき
この話は事実に基づいた、白熱する小学校受験の渦中に何も知らずに飛び込んだ東京に住むある家族の話です。脚色された物語ではなく、事実に基づいてまとめました。受けた試験は全て合格。けれども、こんなにも心が揺さぶられた期間は人生で経験したことが無い。そう言っても過言ではない出来事でした。
こどもの人生を決定するのはこども自身ではあるものの、小学校受験をするかの決断は親によります。貴重な幼少期を受験対策という時間に費やすことは、時間もお金も心的負担も大きいものになります。しかしながら、受験対策は私たち家族にとって家族とのコミュニケーション、絆を深めるものにもなりました。小受という世界は普通ではないことは確か。幼少期に受験対策なんて早すぎるのではないか、という意見が多いのも確か。
ただ、黄金期と呼ばれる思考が発達する時期に受験を意識しながら教育したことは、こどもの発育にプラスになったと考えています。いかに小学校受験という世界が異世界であるかを見た1年半の記録です。
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