わたしが幸せになるまで
今日は、読み終わったばかりの本の感想を書こうと思う。
それは、吉川ひなのさんの新しいエッセイ。
彼女がデビューした頃の可愛さは、本当に衝撃的だった。
前髪パッツンで雑誌『オリーブ』に出ていた時の エキセントリックな彼女が、魅力的でとても好きだった。
その後 成長してから雑誌でみたひなのちゃんは、綺麗だけれどガーリーな雰囲気に変わっていて、私はあまりそういう雰囲気がタイプではなかったので、その頃は正直 そんなに注目していなかった。
それからご結婚をされ、最近ではハワイに住み 幸せそうにお子さんを育てている様子を時々インスタなどで拝見していた。
ある日、彼女のインスタライブを何気なく観ていると、彼女が書いたエッセイについて「この本に、自分の今まで言わなかった本当のことを書いた。」と、話されていて興味を惹かれ 読むことにした。
その中には、想像以上に衝撃的な生い立ちが書かれていて、驚いた。
10代の、赤ちゃんのようなあどけなくて可愛いひなのちゃんの背景にあんな過去があったなんて。
彼女が自分の本当の幸せが分からず、ブランドものに身を包んだり、派手なライフスタイルをやってみたりしたことも そりゃあ、そうだよな。と思った。
人からみると 全てを持っていて、どんなに羨ましそうに見えるひとでも 本当は幸せじゃないことだってあるのだ。
それでも、彼女の内側が 本当に純粋で強く 美しかったから、諦めず 彼女にとって真の幸せを見つけることができたんだな と納得した。
パブリックのイメージでは、想像もつかなかった「リアルひなのちゃん」の姿は、その1億倍美しかった。
純粋で繊細な魂をもったひなのちゃんだからこそ、これだけのことを体験し、伝えていく運命だったのだろう。
ネガティブな生い立ちや一見すると苦い思い出のような出来事も 諦めなければ、全て自分を知っていけるプロセスになる。
それから彼女の体験に基づいたオーガニックな知識の深さにも驚いた。
これはもう、芸能人がちょっといいものを紹介するというレベルを超えている。笑
とことん学び、追求し、地球のことまで考えながら生きようとする姿勢に心から尊敬の念が湧く。
私も20代の頃から、色々な人に出会い、サステナブルな考え方やニュースでは報道されないことを学ぶ機会があった。
学んだ中で、今の自分が無理なく取り入れられることは使いながら生活している。
だけど、日々の中でまあ、いいか。と 楽な方に流れていることも多い。
ファストファッションや精肉がそもそもどのように行われているかなど、事実や、その背景を知ってしまうと ただ脳天気ではいられなくなる。
知らなかった方が無邪気でいれたのに、と 思ったりもしたが、すぐに「でも私は知りたかったんだ。」と、思い直す。
なんの気なしにしている全てのことを突き詰め過ぎたら、生きていくのは大変な気がするけれど。
無知で居続ける ということは、自分の命の選択を別のものに空け渡すこととも言える。
本当のことを知れば、その上で 自分がどちらにするか を選ぶことが出来る。
無理をしても続かないし、其々の出来るペースで良いけれど、この本に書いてあることで取り入れたいことを みんながちょっとずつでも試してみたら、世界は少し変わっていくような気がする。
自分の限られた人生を本当に大切に生きていくということ。
それは、今今の瞬間を 本当に好きな人と好きな場所で過ごすこと。
くだらない人の悪口を言いながら、群れている時間はないと、知っていること。
人間である自分も、地球に生きている自然の一部であると知ること。
影響力のあるひなのちゃんの強い意志は、沢山の女の子に気づきを与えるだろう。
私達も40代になり、母になった。
中身は変わらずとも、本当のことを知り、新しい命を育む大人として「Down to Earth 」(地に足ついた、自分の軸をしっかり持った) で素敵な大人に成熟していきたい と感じる。
ひなのちゃん。
この本を書いてくれて、ありがとう!
皆さん 是非、読んでみてください。
おすすめです。