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家族の距離感:癌診断を通して見えた我が家の姿
手術を前にして:変わらぬ日常
明日、私は食道がんの手術を控えています。大きな手術を前に、多くの人なら家族が集まったり、特別な気遣いがあったりするものなんですかね。
でも、我が家では特に変わったことはありません。姉からはLINEで連絡が来ましたが、子供からは何の連絡もありません…。笑
我が家の特徴:自立心旺盛な家族たち
考えてみると、我が家の家族関係はいつもこんな感じなんです。一風変わっているようで(本人たちは至って普通だと思っていますが)、うまく説明はできませんが...よく言えば「自立心旺盛なマイペース人間」悪く言えば「自己中のかたまり」あるいは「人に頼ることが苦手な自己解決型タイプ」といったところでしょうか。
幼少期の思い出:距離感の原点
この家族の距離感は、私の幼少期から形成されてきたものだと思います。私は小さい頃からお婆ちゃん子で、母親がいなくても全然平気でした。家族は親子4人(両親、姉)とお婆ちゃんの5人暮らし。一緒に寝るのは母親ではなく、お婆ちゃんでした。
母は兄弟が多く、自分の母親にべったり可愛がられた記憶がないらしく、母性が少ない人かもしれません。本人がそう言っているのでそうなんでしょうね。
そのせいか、私たち姉妹はあまりべったりした親子関係ではない育ち方をしました。でも、それが普通で寂しいとも思わず、愛情は普通に感じて育ったと思います。
現在の親子関係:ドライだけど自然な距離感
血は争えないようで、私と娘との距離感もかなりドライな関係です。私もそうでしたが、親には必要最低限のことは伝えるけど自分で決めてやる。後は事後報告という感じで、娘も同じです。親として楽ではありますが、時々寂しく感じることもあります。
独立して家を出てそれぞれの生活に落ち着くと、「便りがないのが元気な証拠」ということで、最低限の用事しか連絡しません。あってもLINEで済ませます。これは私と母親の間も、私と娘の間も同じです。
父親との関係:薄い存在感
我が家は代々、父親の存在が薄く、娘とはほとんど会話が成り立ちません。
私と父親もそうです。嫌いというわけではないんですが
「父親に聞くこともないよ〜」という感じで、全て母親で事足りてきた
家族なんです。でも娘は小さい頃はお父さんっ子だったのにな…。
歳を取れば少しは変わるのかなぁなんて思ってるので、別に心配は
していません。
癌診断時の家族の反応:予想通りの冷静さ
私が癌になったことを家族に伝えた時も、娘の反応は「うん」だけ。
それだけ?と拍子抜けするくらいの反応でした。
母親はショックを受けていたようですが、それよりも自分も高齢だし父親の調子もよくないし、頼りにしていた私が大きな病気で頼れなくなった方がショックだったらしいです。そっちかい笑
まぁ私も人のことは言えません…。
実は父親も肺がんの手術をしていて、その時の私の反応も「そうなんや」
くらいの感じでした。コロナもあって見舞いにも行けず、術後の説明も
電話連絡を受けただけでした。母親も術後に父の顔を見たのは、退院日が初めて
だったと笑ってました。
手術に向けて:淡々とした準備
手術当日は夫は来ますが、もちろん子供や両親は来ません。8時間くらいかかる手術を待てないでしょうし、終わっても麻酔で寝ているし、来てもすぐに仕事で帰らないといけないだろうと思うと、下手に来てもらう方が用事が増えそうで、もういいやと思います。
手術としてはかなり大掛かりなものみたいですが、あまり危機感がなく、自分でも驚くくらい普段と変わらない気持ちで手術前日を迎えています。
万が一のための必要書類なども何も準備していません。(銀行口座、保険、証券口座などなど)
その時はその時でしょ!
でも、こうやって手術前でも文章をダラダラ書けたり、AIで遊べるというのは
頑丈に産んでくれた母親のおかげです。ありがとう!お母さん。
こういう家族もいるんだなと、笑って見過ごしていただければと思います。
このブログでは、私の食道癌との闘いを記録していきたいと思います。同じ病気と闘っている方、そして、これから検査を受ける方にとって、少しでも参考になれば幸いです。