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疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う

NHK朝ドラ「虎に翼」を見ているが
「はて?」と「なるほど」はこのドラマのキーワード。

「はて?」が先か、「なるほど」が先か。

ある事象や、言葉があって「はて?」と思うことは
確かに多い。

「二酸化炭素は温暖化の元凶である」

「はて?本当にそうだろうか?」と
そこから自分なりに探求、調査が始まる。
「調べる」という自分なりの行動が始まる。

ある事象や、言葉があって、「なるほど」と思うことも
確かに多い。

「太陽活動は観測の結果、13年周期で活発になっている」

「なるほど」と思う。
そこから自分なりに探求、調査が始まる。
「調べる」という自分なりの行動が始まる。

どちらにせよ、自分で調べて、深く調べて
自分なりの結論を導く。
これが探求者の科学的態度と言えるだろう。

最近の報道では明らかに
「はて?」が多くなっている。
これは由々しき事態である。

物理学者の故・寺田寅彦は「知と疑い」(岩波書店)の
中で次のような言葉を残している。

<疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う。
暗夜に燭(しょく)をとって歩む一歩を進むれば、
明は一歩を進め、暗もまた一歩を進める。
しかして暗は無限大であって、
明は有限である。>


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