楼蘭の美女に会いに行きたい
井上靖の「敦煌」や椎名誠の「砂の海」を読んだ時、
はたまた、
NHK「シルクロード」シリーズはロマンを掻き立てるものでした。
喜多郎の音楽、「大黄河」宗次郎のオカリナはいつまでも
耳に残っていますし、今でも時々聞きます。
スウェーデンの探検家スヴェン・ヘディンの「さまよえる湖」はもっともロマンをかきたててくれました。
楼蘭はロプノール湖畔に発展した国で、
5世紀末ごろ湖の消滅とともにその姿を忽然と消します。
ヘディンは1896~1901年の1回目の探検旅行では存在しなかった
ロプノール湖が、1921年に突然出現したという報を受け
1934年再度探検にでます。
ヘディンは中国新疆ウィグル地区のコルラから
カヌーでクム・ダリヤ川を東へ下り
ロプ・ノール湖畔では”楼蘭の王女”と名付けたミイラを発見。
ヘディンが楼蘭の王女と呼ぶミイラは、
1979年にNHKと中国合同のシルクロード調査隊が発見した
”楼蘭の美女”とは別のミイラですが、
今は無き滅びた帝国のロマンは今でも蘇ってきます。
ギリシャ文明と弥勒菩薩が一緒になったようなまさに交易の融合。
これらの20回の講義を
静岡県立大学で受けて修了証をもらいました。
「ガンダーラ博士」です。