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[中継観戦]雑感#6|2024.3.11 ノア山口大会「近藤vs宮脇の師弟対決、各種前哨戦など」

WRESTLE UNIVERSE(ネット生配信)で観戦しました。前日の熊本大会の興奮も冷めやらぬ中、山口大会もまた違った面白さが詰まった興行だと感じました。簡単にですが感想を残してみます。なお、プロレス観戦にハマって1年足らずの新参者なので、内容が浅かったり、見当違いな見解があったりするかもしれません。ご容赦ください。


公式サイト試合結果ページ

主なポイント

  • 試合前、吉江豊氏の追悼10カウントゴング

  • VCタッグリーグ閉幕直後の興行であり、タッグをバラせるようになったことで新鮮かつ意外性のある組み合わせのカードが多数実現

  • ジェイク・リーvsアルファ・ウルフは、擬似GHCヘビー前哨戦

  • GHCタッグ・GHCジュニア、両タイトルマッチの前哨戦としての、ジャック・モリス&YO-HEYvs清宮海斗&ダガ

  • タッグ戦ながら、近藤修司選手と宮脇純太選手の師弟対決

雑感

(1)新鮮かつ意外性のある組み合わせのカード

VCタッグリーグ戦でしばらくリング上の光景が固定化されていたのが、閉幕されたことによってカード編成に自由が利くようになり、新鮮な組み合わせのカードがたくさん見られました。

  • HAYATA&ドラゴン・ベイン組

  • 小川良成&佐々木憂流迦&大岩組(小川教室!)

  • 清宮海斗&ダガ組

どれもどんな化学反応が起こるのか期待しつつ、仲違いするのではというスリリングさもあったりして、非常に楽しめました。

(2)憂流迦選手の未知のマッチアップへの期待がさらに高まる!

憂流迦選手とLJ・クリアリー選手のマッチアップ、痺れました!憂流迦選手の真剣で真面目でフェアなスタンスに対しての、LJ選手の陽気で茶化したりスカしたりするトリッキーなムーブ。憂流迦選手、流石に苛立ちか不快感を露わにするかと見入っていたのですが、あくまでも平常心を保ち(私にはそう見えました)冷静な表情で淡々と試合を続けていましたね。流石総合格闘技の第一線で活躍していた選手、ちょっとやそっとのことじゃ動じないのだなぁと楽しみながら見ました。

しかし憂流迦選手も、いつかは激昂した表情を見せる場面が訪れるのでしょうか。鈴木みのる選手のような、怒りを誘発させるような挑発を得意にしている選手とマッチアップしたら?など、今後のカードがますます楽しみになりました。そして早速、3/17の横浜武道館大会では拳王選手とのシングルマッチが控えています。拳王選手も露骨に挑発するタイプの選手ですから、この試合で憂流迦選手がどのような表情を見せてくれるのか、とても楽しみです!

(3)ジェイク・リーvsアルファ・ウルフのGHCヘビー擬似前哨戦

マッチメイクの意図としては、仮想イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.としてのアルファ・ウルフ選手と、ジェイク・リー選手の、擬似GHCヘビータイトルマッチ前哨戦ということなのでしょう。ただ、ウルフ選手もウルフ選手で、実力も個性も持った素晴らしい一人の選手なので、「仮想○○」と表現するのはリスペクトに欠けるかな、と少なからず抵抗があったりします。ウルフ選手は他の誰でもないウルフ選手、ですからね。

とはいうものの、ウルフ選手のシングルマッチをこういう形で見られるのは嬉しい僥倖でもありました。ドラゴン・ベイン選手とのタッグで戦うときとは異なる表情が見られて、とても面白かったです。しかしジェイク選手、やはり強い。攻撃を受けて、大きいダメージを負う局面もありました。ウルフ選手のムーンサルトプレスで体がジェイク選手の顔面から胸あたりに落ちた時にはヒヤッとしましたし。ところが、そのほかは負ける気配を一切感じさせない。フィニッシュのFBSも凄まじい説得力でブッ刺さっていましたね。FBSの「必殺技」としての格、毎度のことですが素晴らしいです。さて、3/31後楽園ホール大会でのタイトルマッチ、どうなるか!さらに楽しみになってきました!

(4)ヒール系ダガ&スーパーベビーフェイス清宮の異色タッグ

ヒールムーブがすっかり定着したダガ選手と、圧倒的ベビーフェイスの清宮選手のタッグ。非常に面白かったですね!ギスギスしながら試合をするのかと思いきや、試合開始時には軽く握手もし、結局仲間割れもなく終わりました。まさかの連携(清宮選手のカニ挟みから、ダガ選手のエルボードロップ?風の攻撃)も見られたり、驚きの連続でした。特に面白かったのは、YO-HEY選手が痛めている腰を、ダガ選手は相変わらず執拗に攻めていたのですが、清宮選手もしっかり攻めていたこと(ちょっとだけポイントを肩寄りにズラしていたようにも見えましたが)。そこは非情なんだな、と笑ってしまいました。

あと余談ですが、ダガ選手とジャック・モリス選手とのマッチアップも面白いですね。ダガ選手がジュニアの最強王者として君臨し、圧倒的な強さを誇っている今、ヘビー級の選手とシングルで戦ったらどんな試合になるのだろう、と想像してしまいます。その相手として、モリス選手は面白いと思うのですよね。あと、さらに余談ですが、清宮選手がハンドスプリングで起き上がってからの「いくぞー」と気合いを入れるポーズをした時、隣に大岩選手がいないのがとても寂しく感じました。清宮選手も同じことを思っていたのでは、と勝手に考えたり。

(5)近藤vs宮脇の師弟対決

12/2の横浜武道館で近藤選手が宮脇選手に「3ヶ月で腹筋割れ」と言ってから、ちょうど3ヶ月経つタイミングでの試合でしたね。近藤選手は「頑張れよ!」と愛のある檄を飛ばしながら非情な攻めをし、それに対して宮脇選手も気持ちを前面に押し出したファイトを見せてくれました。近藤選手のあまりの熱血っぷりに、師弟関係の解消とか、NOAH撤退までも一瞬頭をよぎりましたが、どうやらそうではなかったみたいで安心しました。

確かに宮脇選手の攻撃が先輩たちに通用しているシーンがあまり見られず、結果も毎度のことながら負けではあるのですが、攻撃を受けている時の表情だったり、すぐに立ち上がって動こうとする意思だったり、以前には感じられなかった戦う意志が今はすごく見て取れます。近藤選手も試合後に「また鍛え直してやろうか」と発言していたようですし、さらなる進化、飛躍を期待します。素人考えではありますが、もう少しえぐめの技を使っても良いのでは、と思ったり。膝や、顔面(頭部)へのドロップキックなど。「あの技を使えば相手を確実に怯ませられる」という技が現状ミサイルキック以外にないのが、手詰まりな印象を受けてしまう要因なのかな、と。でも、宮脇選手、本当に真面目で優しい人柄に見えますし、そこがまた魅力だからなぁ……どこまで非情になれるのでしょう……。まあ、よくわかりませんが、宮脇選手!私は応援しています!

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