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[現地観戦]雑感#7|2024.3.17 ノア横浜武道館大会「拳王vs憂流迦、征矢vs北宮vs大岩3WAYなど」

現地で観戦してまいりました。写真とともに簡単に感想を残します。写真といっても今回の席はリングから遠く、iPhoneのカメラでは全く歯が立たずすべてボケボケですが……。なお、プロレス観戦にハマって一年足らずの新参者なので、内容が浅かったり、見当違いな見解があったりするかもしれません。ご容赦ください。


公式サイト試合結果ページ


雑感

(1)試合前の全対戦カードの発表は奥田リングアナによる生読み上げ!

清宮選手の負傷により試合前日に急遽カードやカード順が大幅に変更となり、いつもは事前収録された音声で行われる最初のカード発表が今日はどうなるのだろうと気になっていましたが、奥田リングアナが生で読み上げていましたね!

新宿FACEなど小規模会場では奥田リングアナが読み上げるのが通例かと思いますが、その場合音楽や映像(またはスライド)を用いないので、あくまでも自分のペースとトーンで手元のカード表を読めると思うのです。ところが今日は、ビッグマッチ恒例のあのパワフルなBGMが流れ、しかも生中継されているというプレッシャーもあるなか、そんな重圧や音に負けない力強い発声で、完璧に読み上げていました!おかげで気分も高揚し、テンションMAXの状態で第1試合に臨めました。本当に素晴らしかった!


(2)ワグナー帰還!そしてタイトルマッチの前哨戦!

久々にノアのリングに帰ってきたイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.選手。客席から声援が飛びまくる!
そんなワグナー選手を睨みつけるジェイク選手の表情、モニターに大写し

久々の生ワグナー選手に会場が盛り上がっていましたね。以前から声援がよく飛ぶ選手ではありますが、いつも以上に熱気を感じました。かくいう私もこの試合はだいぶ“ワグナー贔屓”して声援を送ってしまいました。実際、久々に観るワグナー選手のプロレスはやっぱり面白くて楽しいですね。

そして3/31に控えているジェイク選手とのタイトルマッチ。まだ半月ほどありますが、ノアの本戦興行は今日の次がその3/31後楽園ホールなので、今日の試合が最初にして最後の前哨戦だったのですね。ワグナー選手の背後にジェイク選手が忍び寄って、振り返ったワグナー選手に絶叫して威嚇するシーンなど、コミカルな場面もありましたが、要所要所で前哨戦らしいシリアスなムードもありました。そして極め付けが…

試合後、互いにアピールしあうふたり
からのジェイク選手のハイキックでワグナー選手ダウン!(決定的瞬間は撮れてない)

これ、あくまで私個人の主観なのですが、ワグナー選手があの陽気かつベビーフェイスなキャラクターで高い人気を誇っているため、対峙するジェイク選手がタイトルマッチ前定番の「不意打ち攻撃で失神させる」ムーブをすると、そこにヒール感が生まれてしまい、「最高な選手同士のフェアで対等な戦い」感が薄れてしまうように見えました。今日のことで一定の観客はワグナー選手に肩入れしたくなったのでは……と思いますがどうでしょう。3/31の後楽園ホール大会は一体どうなるのか。ますます楽しみになってきました!


(3)予想を上回る面白さ!征矢vs北宮vs大岩の3WAYマッチ!

ムチムチムキムキ3人衆

私は「3WAYマッチ」が正直ニガテです。何故かは自分でもよくわかっていません。選手への感情移入先が3つに分散されるから?選手たち自身が3WAYに戸惑っている表情がたまに見えるから?戦略性がキモの試合だけどそもそもそれが煩わしい?そして、今日の試合が組まれたのも、アクシデントゆえ仕方ないとはいえ、「好きな選手たちが3WAYになるのか…」と気落ちしたのでした。ところが、蓋を開けてみたらこの試合、めちゃくちゃ面白かった!

今日のこの試合の基本的な展開は「一人がダウンしている状態で、残りの二人が攻防をし、どちらかがフォールか関節技に入ると、ダウンしていた選手がカットする」の繰り返しで、その大半がリング上で行われ、かつおおよそ等間隔のリズムでスイッチしていたと思うのです。それが見やすかったのではないかと。三者の見せ場もほぼ均等だったように思います。しかも、スイッチするごとにより強力な技が繰り出されるようになり、徐々に白熱する試合展開としてもわかりやすかった。

終盤にそのターン制バトル的な展開が崩れるのも起承転結のクライマックスとして面白かったですし、ラストの北宮選手のダイビングセントーンも、この試合を締めくくるフィニッシュとして最高の説得力でした。「3WAYマッチ」の新たな魅力を発見できて大きな収穫です。


(4)展開が全く読めない!拳王vs憂流迦の痺れるシングルマッチ!

初のシングル、タイトルマッチさながらの緊張感

憂流迦選手の一瞬で決着がついてしまうのではないかと思わせるほどの関節技や絞技が試合に常に緊張感を生み続け、それに対する拳王選手がプロレスラーの大先輩としてどんな技やムーブで憂流迦選手をねじ伏せるのかという興味が並行して持続する、超濃密な11分38秒でした。

3/11の山口大会の感想でも、憂流迦選手が拳王選手の挑発にどう反応するのか楽しみだと書きましたが、会場で見る限り、露骨に怒った表情などは見られませんでしたね。しかし、チョーク気味のスリーパーを繰り出したあたり、いつも以上に闘志に火がついたのではないかと思いますし、このチョークがさらに拳王選手をムキにさせて場外でのハイキック、そして……

え、ほんとに?まさかね、、、
まさか、、、!!!
飛んだー!!!!!!!!!!

この場外へのPFSを出させたのではないかと。いや会場で本当に驚いた。結果、憂流迦選手がこのままリングに戻れず、リングアウト負けを喫するわけですが、こんなにも説得力のあるリングアウト決着はなかなかないですよ。この二人のシングルマッチ、次はいつ観られるのだろうか。楽しみです。その前に、3/31、後楽園ホールでは、憂流迦選手が丸藤選手とシングルマッチ!この一戦もとんでもないことになりそうな予感!


(5)宮脇&大和田が大活躍!イリミネーションマッチ!

TEAM NOAH、全員集合!

このイリミネーションマッチ、新鮮かつテーマも見えて感情移入して楽しむことができました。顔ぶれ自体は見慣れているはずなのに、新たな楽しみ方ができたのは、やはり「TEAM NOAH」が結成されたことの意義を改めて感じます。

「TEAM NOAH」がベテラン揃いである一方、丸藤組には宮脇選手や今ノアで最もファンから支持されているといっても過言ではないスーパールーキー大和田選手といったフレッシュなメンバーが入っており、必然的に後者への応援が集中するような構図になっていました。さらに、試合の数日前にはHi69選手がまだデビュー1年目の大和田選手に対してやや唐突気味に噛み付くという、賛否を呼ぶコメントを残していました。

そんなこともあってか今日の会場人気も相変わらず大和田選手がダントツ、そしてその観客の期待にしっかり応えることでさらに支持率をあげていくという盤石の主人公っぷりを発揮していました。大和田選手の場合、先輩たちの援護もありはしますが、肝心なところはいつも自らの力と気持ちで打開しているので本当に信頼できます。今後もますます大和田選手への応援が強まりそうです。

ただ、今日私が個人的に激賞したいのは、宮脇選手です!ここ数回の雑感記事で、宮脇選手から見て取れる確実な進化を褒めに褒めまくっているのですが、今日は絶対に全力で応援してやろうと、最初からずっと、他のどの選手にするよりも大きな声援を送っていました。そして、いつもならば負けてしまいそうな場面で、何度も耐え、返してくれました。もう嬉しくて嬉しくて……。と、超個人的な思いの話になってしまいましたが、現地での生観戦ってこういう気持ちになりがちですよね。ラストには丸藤選手の怒涛のたたみかけも見られて、大満足の試合でした。

みんなよく頑張った!!!って、あれ、一人いない……

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