「私とユーフォ」第7章
新入生入部からサマコンまでのお話。
六大合演については「私とユーフォ」六大編をご覧下さい。
公立大サマコン
六大関係で仲良くなった公立大のサマーコンサートを観に行くことに…。
この演奏会では、ユーフォ同期のユーフォソロを聞いたことによって、今までほとんどしたことのなかった「挫折」を経験しました。
幕間のユーフォ独奏。
ホールを知り尽くしたかのように隅々にまで響き渡る、そんな音を浴び、「あぁ、私より何歩も先にいるんだな」と感じました。
めちゃくちゃ悔しかったです。自分にはない音。「響かせ方」なんて考えたこともなかったので。
まあこれのおかげで、合演や自分の大学のサマコンでは響かせ方を考えて演奏出来たんじゃないかなと思っているわけですが…。
六大ユーフォ同期飲み
実は私、六大ユーフォパートリーダーを任されていました。
そんな中で知り合ったユーフォ同期7人での飲み。
「合演の1週間後空いてる人〜」みたいなかるーい気持ちで聞いたところ、まさかの全員参戦。
4つの大学を超えての交流はほんとに楽しかったです。
まあ某飲み屋さんで永遠話してただけなんですけどね笑
各大学のユーフォ事情の話では、中高大ユーフォが大多数を占める中、大学からユーフォもいて安心した記憶があります。
阪大サマコン
六大合演の1週間後のサマコン。よくやりますね…。ホール関係だったらしいですけど…。
もちろん、こちらも参戦させて頂きました🔥
この半年前の定期演奏会ではバイクの教習で抜けたりしていたので阪吹の演奏会をフルで聴くのはこれが初めてだったのですが、六大の中でも圧倒的な人数と技術を兼ね備えた阪吹はやっぱり「王者」という感じでした。
ほら、県大会でもう1枠確定してるとこみたいな。あんな雰囲気がありました。
サマコン2023
そんなこんなで迎えた、自分たちのサマーコンサート2023。(当時制作しておいたメモを見ながら振り返っております)
幕前(田園)
管弦8重奏「田園」
ベートーヴェン交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」をフレキシブル7~8パートに編曲されたこの曲、今回はクラリネットで参加しました。
このサマーコンサートでは唯一クラリネットで参戦した曲でした(ワタシ、ユーフォソウシャ、、)
個人的にベートーヴェンの曲はあまり好きではなかったのですが、演奏してみると案外楽しかったです。
心残りとしては、この時使用したクラリネットはバスクラの同期から借りていたもので、その同期も曲中持ち替えなどがあり、この曲の個人練がほとんど出来ていなかったということです。
最後数小節のところで1音外したのは本当に懺悔したい…。
1-1 たなばた
立ち上がり完璧でした。いつもよりちょっと離れた後ろから冒頭のトロンボーンのメロディーが聞こえてきた時、「このサマコン、勝ったわ(?)」と思っていました。
アルトサックスとユーフォニアムのソロ。織姫と彦星をイメージして作られたという話が有名ですが、私たちの中では「彦星と織姫」でした。
1年に1度しか会いに来れない彦星の、会いに来れた嬉しさなどを表しているアルトサックス。それに落ち着きをもって応えるユーフォニアム。
そんな場面を思い浮かべられたんじゃないかなと思います。
1-2 パヴァーヌ
冒頭のホルンソロ、コントラバス、オーボエとファゴットの各ソロなど、オーケストラで活躍する楽器たちがよく映えていたと思います。
この曲では1回生を休める&音量調節という目的のため、ユーフォニアムは私1人でした。
たなばたでサックス達(とても多い)が疲れたのか、音量がいつもより落ち着いていて良かったです。(そろそろ怒られろ)
1-3 「レ・ミゼラブル」より
六大合演の単独ステージでも演奏したこの曲は、合演の時の「ロシア革命」から脱却し、落ち着きをもって「フランス革命」を表現することが出来たのではないかと思います。
六大の時に感じていた焦りが今回は無かったのかな…なんて。
それにしてもリコーダーうますぎました。
幕間アンサンブル1 てぃーちてぃーる
さて、ここまで第1部で3曲演奏した後に待っている、「幕間アンサンブル」。
1曲目は「てぃーちてぃーる」でした。
初っ端から爆速で走り抜けたこの曲では、一番面白みに欠ける7thというパートを演奏しました。
良くも悪くも冷静沈着を保てるこの7thというパートでは、「あー、みんな走ってるなぁ」とどこか他人事のように感じていました。
落ち着いて周りの一人一人の音を聴き、それに合わせて支えることが出来たんじゃないかなと思います。
幕間アンサンブル2 タランテラ
金管六重奏「タランテラ」
同期Tp,Hr,Tbに加え、2回生Tp,Tuの2人と一緒に演奏したこの曲は、金管楽器の華やかさが全面に出ていました。
本番では少しハプニングもありましたが、金管特有のファンファーレのような華やかさや中間部の暖かい響き、終盤の連符など、「金管の良さ」を魅せられたのではないかと思います。
(裏話)
このアンサンブルに乗らないかと言う話が来た時、曲自体が好きだったこともあり二つ返事でOKを出したのですが、やはりまだまだ経験年数が浅い私が入っても良いものか…という不安がありました。
悩みながらも練習を重ねていくうちに、同期や後輩との音の相性が良いことに気づき、「ああ、私も馴染めているんだな」と、どこか安心した覚えがあります。
このアンサンブルでは技術も音質も成長できました。誘ってくれて、相談に乗ってくれて、本当にありがとう。
2-1 キャラバンの到着
暗がりの中、コントラバスにアンプを繋いで始めるという演出がこの曲の中で1番好きでした。
だんだん明るくなっていく舞台はキャラバンの到着を暗示しているようで、思いついた人天才かな…?と思っていました。
この曲の個人的辛かったポイントは「LowB♭からHighB♭への跳躍からの連符」です。2オクターブ跳躍だけでも辛いのに、その後には連符が待っている…。本番で成功させられて良かったです。
Tpソロは同期ポップス担当大臣こと金セクが演奏していました。彼特有の音がこの曲に合っていて、今でもそこだけ何回も聴き返してしまいます。
2-2 ハリウッド・マイルストーンズ
この曲では、隣でドラムを叩いていた同期が大優勝でした。それぞれの曲に合わせて雰囲気を変えているのが伝わってきて、めちゃくちゃ吹きやすかったです。
ジョーズで最初にユーフォだけがメロディーを演奏する所は、練習で中々ユーフォ内で上手くタイミングが合わず苦労したことを感じさせない、タイミングも音も完璧に合った演奏が出来たと思います。
ちょっと短いですが特に言うことないのでこの辺で…。
2-3 ラッキードラゴン(語り付き)
このサマーコンサートのメイン曲でもあった「ラッキードラゴン」、合奏で前に立つ機会があったこともあり、更には「語り付き」ということもあり、この曲は特に思い入れが強かったです。
最初から最後まで気が抜けないこの曲は体力を使いすぎるので苦手でしたが、本番では冷静に語りを聴き演奏することが出来ました。
実はほぼバスクラと同じ動きをしているユーフォ。バスクラ同期と一緒に練習したおかげで、本番でも「バスクラの芯をユーフォでつつむ」という意識で吹いていました。
本番のクラリネットソロ(割と序盤)で泣きかけたのはいい思い出です。
アンコール1 エアーズ
ラッキードラゴンで水爆の話があり、緊迫していた空気を和らげるような、そんなグロッケンソロから始まったこの曲で、観に来ていたお客さんたちも心が浄化されたような気持ちになったのではないでしょうか。
えー、以上。
アンコール2 September
部長挨拶が終わり、我らが金セクのピアノソロから始まったこの曲。「指揮者なし」という演出に最初は猛反対でしたが、何とかなって良かったです。自分のすぐ右にいたベースとドラムが爆音すぎて他の音がほぼ聞こえてませんでした。DVDを見て、初めて全体を聴くことが出来て良かったです。
えー、おわり。
おわり
ここまで「私とユーフォ」第7章を読んで頂き、ありがとうございました。
えー、明日試験なのになんでこれ書いてるんでしょう…。
この後サマーコンサートを終えてから定期演奏会まで、様々なことを経験していくピノさん。
第8章は少し暗くなるので、読む際に「あ、無理だ」と思ったら直ぐに引き返してくださいね。(まだ出してません)
試験勉強に戻ります……。
それでは。