社会人3年目/離職率9割の会社で働く実態。「若いうちから活躍できます!」は危険?!
私は離職率9割の企業で働いている、3年目の会社員です。
「今月も退職者がいるの?!」
「年齢の近い先輩がいない…」
「新卒採用をしているのに、新卒入社の社員はほぼゼロ…」
このような会社に勤めている方はいないでしょうか。
私もそのうちの一人です。
今回は、実際に離職率の高い企業で働く私が、
「なぜ離職者が多いのか」
について紐解いていきます。
結論
結論から言うと離職率が高い理由は、社員がキャパオーバーになっているからです。
自分の力量に対して求められる仕事量の多さ。
少しつらいけど、ここで諦めたら負けたような気持ちになる。
こんな考えを持ち始めたら危険信号です。
20歳を超え、もう立派な大人ですが社会人としてはまだまだ新米。
仕事量に対して荷が重いと感じるようになる方もいるのではないでしょうか。
本当にやりたいことはなんだったのか。
やる気の低下や自信喪失にもつながり、
「もう無理かも…」
という気持ちになりますね…
「働く」ということ
ここからは社会人になってから分かった、
「働く」ということ
についてお話していきます。
「やればできる」は自分を苦しめる
私の勤めている業界は、小売業です。
小売業は、正社員雇用だけではなく、
派遣社員、時短勤務社員、パート・アルバイトなど、様々な雇用形態を取り入れている企業が多くあります。
その理由は主に、人件費の削減です。
生々しい話にはなりますが、社員よりもパート・アルバイトの方が人件費は削減されます。
たとえば、
「今日は忙しくないから早上がりして!」
など、融通が利きやすいのがパート・アルバイトであり、昇給がない、ボーナスが社員ほどもらえないなど人件費がかからない場面はたくさんあります。
そんな中で、正社員は正社員にしかできないことに注力するためにも、良い点だと思いますが、迅速に一通りの業務をこなせるようにならなければいけないという、暗黙のルールが存在します。
短期間で膨大な量の仕事を覚え、さらに周りに頼れる人がいなかった場合はどうでしょうか。
いくら「自分はできる!」と思っている人でもさすがに疲労困憊です。
私も、
「知らないことを学び、知識をつけることが楽しい!」
と思っていましたが、余裕が無くなったせいか、いつもできていたことに対してもミスをするようになっていき、スランプに陥った時期があります。
学生バイトとは違う、社会に出て働くことを痛感しました。
人員不足=仕事量の増加
私は人員不足と仕事量の増加はイコールだと思っています。
人員不足とは、業務を効率よく回すのに充分な人手が足りないことです。
そこで、人員不足から仕事量増加までの悪循環をご紹介します。
人員不足が与える影響
いかがでしょうか?
自分の気持ちとは裏腹に、仕事量は増えていきます。
はじめはやる気があって入社したものの、先輩も忙しくて、
「マニュアル見といて~」
など、丁寧に教えてもらえる機会がありません。
また、先輩が忙しそうにしていると質問もしにくいですよね。
「自分で考えて!!」など言われそうで…
ただ、先輩も同じ人員不足という環境下にいるため、自分のことで精一杯なのだろうと思います。
こうなるともはや、会社の運営がうまくいっていませんよね。
「若いうちから活躍できる」
ということに魅力を感じ入社をしましたが、言い換えると、
「人員不足なため、入社したてから膨大な仕事をこなしてください。」
と言っていることのように思えました。
少々辛辣になってしまいましたが、
この悪魔の流れは、悲しいことに多くの企業でみられる光景なのではないかと思います。
「悪魔の流れ」の見分け方
では、そのような会社の特徴や、見分け方はどのようにしたら良いのでしょうか?
私が1番に実感したことは、ジョブローテーションができる会社です。
ただしこれは一例に過ぎませんので、必ずしもこれに当てはまる企業が危ないということではありませんのでご注意ください。
ここでいうジョブローテーションとは、例えば、小売業だったら、商品の販売のみを行うのではなく、仕入管理や在庫管理、売上管理、スタッフ教育、あるいは商品開発にまで携わるなど、主たる業務以外も同時進行で行うことをいいます。
【同時進行で行う】
というところが最大のポイントです。
「ローテーション」なので、前に行っていた仕事から、まったく新しい仕事にチェンジするということではありません。
話をもどすと、
ジョブローテーションのメリットは、以下の通りです。
様々な業務経験を積むことはできますが、一つ一つの仕事はどれも簡単にこなせるものではありません。
特に正社員となると、スタッフの管理や、仕事のクオリティも上げていかなければなりません。
そんな中で中途半端にジョブローテーションをすると、すべての作業が80%ほどの能力のままになりパフォーマンス面も低下し、悪循環に陥ります。
そして、キャパオーバーになり離職へとつながるのです。
また、体調不良で休職するかたもちらほら見かけます。
それについてはまた記事にしますね。
最後に
挑戦心や向上心を持つことはもちろん良いことですが、内部にも目を向けてほしいと思います。
このように、中身を知ることで、その会社の実態が見えてきます。
もし、今回私が述べたような会社に勤めている方は、転職活動にも目を向けることも大事だと思います。
実は私も、転職活動を少しずつ進めています。
業務過多な環境にいるため、転職活動に時間を割くことがなかなか難しいのですが、毎日少しづつ、たとえば求人を探すことや転職サイトに登録し、情報収集などに取り組んでいます。
少し話がそれましたが、これが実態です。
なにか質問があればコメントしていただけたら幸いです!
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では!