知情のもつれ
ねね ああゆうの、どう思う?
あー なんか、うわ滑ってんなーって感じ。
え、怒ってる…?
問題の根っこを無視して、咲いてる花見てきれいだねーって、同族嫌悪でむしずがはしりまーす。
かなり怒ってるじゃん…。
あのヤロウ、感情論がどうのこうのとか抜かしてたけど、わたしは思うわけよ。
はい、どうぞ。
痴情のもつれ って言葉あるよな。
聞いたことはあるけど、どんな意味だっけ?
「痴」は知恵が足りないとか、あほうって意味で、「情」は心の動き、感情のことかな。つまり、知恵がないと心の動きを読み取れず、感情がもつれまくります!って意味よ。
ズバリわたしのことじゃん。てゆうかそれ、今考えたよね?
わたしが言いたいのはつまり、感情の繊細な豊かさ、つまり"わたし"を否定したあのヤロウは、知情がもつれる事さえ出来ない、ビビリのあほうだってことよ。
うーん…?あ、だから同族嫌悪!
"わたし"はどう思った?あの言葉。
…ちょっと昔を思い出して、さみしくなったかな。わたしの鉄鋼の鎧が、"わたし"の喜びや悲しみを、動かないようにしていた頃を。
そうか、だからわたし今、怒ってるのかも…
わたしってさ、"わたし"がさみしい時、いつも怒ってるよ。なんで?
何でだろう…わたしは"わたし"みたいに、さみしいって、言葉に出来なくて。ああ、だから、さみしい"わたし"を抑圧した、反作用として怒っている…のか?
わたしって可笑しいね。痴情のもつれそのものじゃん。
そう、痴情のもつれとして言わせて貰いますが、スカしてるヤロウより、さみしさを怒りに変換せずに、さみしいって言える、"わたし"は賢い!
何がなんだかなんだけど、賢いって言われるのはじめてだよ。ずっと、あほうって言われて育ってきたから。
あほうって言うヤツがあほう!
おやすみ…。
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