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親が子どもに対して正直になれないこと
親が子どもに対して正直になれないという状況は、多くの家庭で見られる現象かと思いました。親としての威厳を保ちたい、あるいは自分の弱さや失敗を見せたくないという理由から、つい正直になれないことがあるでしょう。
私もそうでした。なんのプライドなのか自分でも分かっていませんでしたが、自分で自分を満たすことができない、つまり自尊心の低さ=満たされていない人の傾向なのではないかと考えられます。
このような姿勢が子どもにどのような影響を与えるのか、そして親子関係において誠実さの重要性について考えてみたいと思います。
🔸🔸🔸親が正直になれない理由🔸🔸🔸
1,親の威厳を保とうとするため
親としての威厳を保ち、子どもに「しっかりとした大人」としてのイメージを与えたいという気持ちは自然なことです。そのため、自分の失敗や弱さを見せずに、常に完璧であろうとする親もいます。しかし、この姿勢は、子どもにとってプレッシャーになることが大いにあります。
むしろ、人は不完全だからこそ完璧である、と言ってしまった方が子どもポテンシャルを発揮させるかと思います。
2,子どもを下に見て自分を上にする行為
親が子どもを「まだ未熟な存在」として見てしまい、自分をその上位に置こうとすることも正直になれない原因の一つです。親としての「正しさ」を強調しすぎることで、子どもに対して正直でない態度を取ってしまうことがあります。これは、威圧的で、ともするとパワハラ、DVに取られる可能性を含みます。
親の自分としてはそんなことしたくない、と思うのにそれをしてしまうことも少なくありません。その理由を知りたくないですか?
3,自信のなさ
親自身が自分に対して自信が持てない場合、子どもに対して正直になることが難しくなることがあります。自分の不安や恐れを隠そうとするあまり、正直でない態度を取ってしまうことがあるのです。不安や恐れを、子どもに転嫁して子どもをなじる(詰問)こともあるでしょう。
これもあるあるです。
昭和世代の親はこの傾向があります。
🔸🔸🔸正直にならないことで生じる影響🔸🔸🔸
親が子どもに対して正直になれない場合、いくつかの重要な影響が生じる可能性があります。
1子どもは純粋ですからなんでも吸収します。加えて純粋故に矛盾に気づきます。特に不登校のお子さんは繊細で、感覚が鋭敏です。
感受性豊かなお子さんも、溢れる情報を瞬時に受け取り、脳で捌くのが上手な気質を持っていますから、親の正直でない態度を察して、不信感を募らせていきます。
となると、信用できないので子どもは自分自身をさらけ出そうとは思えなくなり、親子のコミュニケーションが不足し、心の距離が広がる原因になるかもしれません。
2自分自身に置き換えると分かりやすいと思います。パートナーが正直でなかった場合、教師が正直でなかった場合、疑念が湧きます。さてどうでしょう?大抵私たちは他人には正直であって欲しいと願います。子どもにも正直であって欲しいと願います。そのくせ自分は正直にならない。だとしたら、これが続くと、子どもの自己肯定感が低下する原因にもなりかねません。
🔸🔸🔸必ずしも正直である必要はないが🔸🔸🔸
もちろん、すべての状況において親が子どもに対して完全に正直である必要はありません。
例えば、子どもがまだ理解できない複雑な問題については、あえて簡略化したり、真実を隠すことが適切な場合もあるでしょう。時を待ってお話しする方が良いこともたくさんあります。告知の時期はセンシティブです。とても気を使いますからね。
私も、息子に父親がいないことをいつ伝えたらいいか、毎年の母の日の後に悩みました。父の日が迫ってくることが一種の恐怖でした。気丈に振る舞ったりしましたが父親不在の家庭という劣等感と罪悪感が襲ってきます。周りはさほど気にしていないのに、私が勝手に気を揉みます。
それは自尊心のない自意識過剰からくるものでした。
幼稚園の先生も学校の先生もお爺さんを描きましょうと促してくれたので、息子の心に歪みは生じなかったようです。
小学3年か4年のある日、お父さんがいないことを聞かれました。
彼が理解できるかどうかは別に、正直にすべてを話しました。一言一句が状況を現し、合ってるかどうかよりも、きちんと伝えることに徹しました。
シングルマザーでも私はあなたを愛してる。他のおうちよりもたいへんな思いをさせてしまってるかもしれないけど、2人で協力していけばいい家族になる、そんなようなことを話し、彼の中で咀嚼したようでそれ以降は聞いてきたことがありません。
(私のしたことや、話したことが正解ということではないことを理解してくださいね)
重要なのは、親が誠実であろうとする姿勢を持つことです。
・・・
もし親が子どもに対して誠実さを求めるのであれば、自分自身もその手本となった方が将来的には良いということです。子どもは親の行動や態度を通じて学びます。真似して欲しくないことは真似しますし。
親が自分の失敗や不安を正直に認め、子どもと共有することで、子どももまた自分に対して正直で誠実であることの大切さを学びます。
素直でいることは、難しいかもしれません。
親子の関係は、信頼と誠実さを基盤に築かれることを切に願います。親が正直で誠実であろうとすることで、子どももその姿勢を学び、豊かな人間関係を築くための基盤を身につけることができると信じています。結局のところ、親が自分に正直であることは、子どもに対する最大の愛情表現の一つかもしれません。
あなたはどう感じましたか?
今日も読んでいただきありがとうございました。
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