うちのネコさま 2
うちのネコさま、名を清志郎という。
近頃ずいぶんあったかくなってきてしまったので、清志郎は私たちの布団に潜り込むことをやめてしまった。
「あの人(猫)、所詮あたしのことなんかあったかい棒くらいにしか思ってないのよ。」
初夏になると突然ツンケンし始める清志郎に、私は拗ねる。
それなのに清志郎は夜になってもリビングのソファから動かない。
しかも、なぜにこんな丸まってしまう必要があるのか。
この写真を撮った時、好奇心で人差し指を腕と顔の隙間に突っ込んでみた。だが清志郎は頑として動かず、ただただこの格好で眠り続けていた。
あるいは狸寝入りをしていた。
「あんたに構ってる暇はねえ」と言わんばかりに。
夜中にぱっと目が覚めて、お茶を飲もうとキッチンへ行くと、清志郎は幾分カジュアルな丸まりで眠っていた。
今度は本当に眠っていると思う。
この姿を見るたびに、間も無く訪れる夏を恨まずにはいられない。
早く冬こい!