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渋谷 陀らく
今までの投稿を見ても、私が圧倒的に鶏肉という食材に対して並々ならぬ愛を注いでいるのは一目瞭然である。
そして、そんな私が愛してやまない焼き鳥屋が、渋谷にある。
その日、じんわりと湿り気を帯びたぬるま湯のような空気が、渋谷には横たわっていた。
パチンコ屋が何軒も並ぶ、道玄坂らしい独特ないやらしい雰囲気の通りに「陀らく」はある。
渋谷も再開発が進み、永久に終わらないんじゃないかと思われていた駅の工事もだいぶ落ち着いたように見えた。きちんと整理された改札、ぴかぴかの天井、マークイズに直結する通路。
それでも、ほんの少しピントをずらせば、こういう渋谷という街の雑多さは今もなお健在だ。
その雑多でいかがわしい渋谷の一角に、こっそりと佇む「陀らく」の入り口は異世界への扉そのものである。
コの字のカウンターで、おまかせコースのみ。こちらがストップと言うまで半永久的に提供される焼鳥の世界は、私にしてみれば天国に等しい。
今宵もたらふく食ってやる!
だいすき過ぎていつも写真を忘れてしまうのですが、金針菜がべらぼうに美味。
そして締めにいただくそぼろご飯たるや、半ば強制的に転職活動しなくてはならないことさえぶっ飛ぶぐらい美味しいのだ。
焼き鳥ってすげえな。