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共通テスト(旧センター試験)/国語

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#古文

2023共通テスト/国語/第3問(古文)

2023共通テスト/国語/第3問(古文)

【2023共通テスト/国語/第3問(古文)/解答解説】

出典は源俊頼による平安後期の歌論『俊頼髄脳』。
前書きに「殿上人たちが、皇后寛子のために、寛子の父・藤原頼道の邸内で船遊びをしようとするところから始まる」とある。
一般に、古文の読解においても、一文を正確に解釈する力とともに、全文の大意を素早くつかむ力が求められる。大意をつかむ上での着眼点は以下の通り。
①場面を把握する。②「を・に・ば・ど

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2020センター国語 第3問(古文)

2020センター国語 第3問(古文)

【2020センター国語 第3問(古文) 解説講義】 #センター試験 #センター国語 #古文 #小夜衣

出典は『小夜衣』、中世の擬古物語である。擬古物語というのは、平安時代の王朝文学に擬(なぞら)えて作られた物語である。平安後期の院政時代以降、藤原時代を頂点とした風雅な朝廷・貴族文化が衰退する中で、その時代を懐かしむ歴史物語や新しい時代に焦点を移した軍記物語が多く残される。さらに時代が下って、実態

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2019センター国語/第三問(古文)/解答解説

2019センター国語/第三問(古文)/解答解説

【2019センター国語/第三問/解答解説】

こんにちは、GV国語科の大岩です。今回は、センター国語より古文の解説をなるべく簡潔に行います。 

京都大学貴重資料『玉水物語』あらすじ↓ 

出典は『玉水物語』。中世の御伽草子からの出題であった。語句や文法レベルでは容易だが、予期や思惑をはらみながら展開する起伏のあるストーリーを正しく把握することが肝要である。昨年と同様、傍線の前後だけ答えを選ぶよう

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