ハズビンホテル第4話〜エンジェルダストとハスク
ハズビンホテル第4話
ポンコツヘビおじさんが仲間に加わったり敵対チームのチームVが暗躍を始めたりチンコマスターはチンコだしで凄まじい盛り上がりを見せるハズビンホテルだが遂に第4話にて主要キャラクターエンジェルダストの掘り下げがあった。
第4話は2020年にADDICTをご覧になった皆さんからすればああ、あのMVは本編とちゃんと繋がってたんだ!
と安堵し、また暗くなるようなエピソードだったろう。
蛾に囚われた蜘蛛という本来の生態系の真逆を行く関係性もさることながら誰よりも自由でありそうなエンジェルダストが契約主、ポルノスタジオの主であるヴァレンティノに自由を奪われ服従し、それでいて共依存ならぬ狂依存になってる姿を見て愕然とした人間も少なくあるまい。
普段おちゃらけた彼が自身を偽るのは自身を守るためだと涙ながらに吐露する姿には同情する他ない。
エンジェルダストは典型的な道化で自己嫌悪が精神に負荷をかけるくらい強い。
だからこそ何かにハイになったりセックスに溺れたりして楽しいフリをし続けている。
コレは出血と創傷を伴わない自傷行為であって自身の魂は擦り減り続けてる。
道化を演じる、ハイになり続ける。
楽しいフリをし続けてるタイプの狂人は他者の理解と介入をハナから拒絶している。
一切他者が入り込む余地は無い。
水が無いと生きれない魚の様に狂気の中でしか生きれない人間もいる。
人生が苦しくて、落ち込んで沈んで惨めに泣いて周囲から同情される事は簡単かもしれないが。
が、あえて自分を偽ってハイになって狂気に溺れていた方が自分は惨めじゃないと錯覚できる。
故にエンジェルダストはそんな偽りで固めた自分を看破されたからハスクに噛みついたのだろう。
自分の真の姿、惨めな姿を見透かされた。
エンジェルダストはハスクが自分の水槽に手を突っ込んできたから拒否反応を示した。
しかし、結局そういった人間が心を許す人間とは同じ傷痕を持った人間だけである。
励ますでも理解するでもなく同じ負け犬として現状を諦めつつも一緒に笑ってくれるハスクが何よりも彼に寄り添える伴侶となったわけである。
この場合の伴侶というのはパートナーとかいう意味ではなく…
いやでももう結婚だよなコレ…
そんなこんなでなし崩し的にハスクとエンジェルダストは和解、朝まで飲み明かすことになった様だが天国に行くまでもなくこれは彼の魂の救済である。
まだ、ハスク自身、そしてハズビンホテルの面々の魂が迷う理由、そしてその救済の行方は闇の中だがこれから順々に彼らのパーソナリティの深掘りがされ、彼らも救われることだろう。
しらんけど!
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私は遊園地にあるパンダの乗り物と同じなので、お金を入れると動きます。さ、お金を入れてぴんくチャンを動かしてみよう!今度はどんなえげつない動きをするかな??