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dear friends 乳がんになった私の記録 #5|告知日

結果が告知された。
予想通り、
残念ですが、乳がん確定です。とのことだった。

それまで3度診察をうけてきたけれど、
明確なことは何も言ってこなかった先生。

「やっぱり(しこりの)大きさがねえ…」
先生も、最初からがんだってわかっていたんだな。

乳がんタイプには複数あるらしく、
私は、HER2陽性という、「進行がん」タイプのようだった。

「本当にこのタイプのがんは、生活習慣とは全く無関係で、もらい事故みたいなものですから、何が悪かったとか、思う必要はありませんから!」
と言われた。(この言葉が、後々、心の支えとなっている)
「ただ、これから半年以内に、どんどんスピーディーに決断していかなくてはいけないと思います。」
と言われた。

私は、心の準備ができていたこともあり、結構ポジティブだった。
涙は出ず、気丈にも
「ちょっとまだ自分の事とは思えず、他人事みたいな感じなんですが、がんばって治療に向き合っていきます!」
と気合を出してみたところ、

「他人事な感じで終わりまで走り切れると良いんですが」
と先生。
「病気の事は、限られた人にだけ伝えた方が良いですよ」
とも。
「みんな、良かれと思ってアドバイスとかをくれるけれど、
大切な情報は医師から全部伝えますので。」
という理由だった。
あとから思うことだけど、本当に、周囲に伝えてみると、
すごく心配してくれて、いろんな情報収集をしてくれる人、
出来るだけそっとしておこうと放置してくれる人、いろんな対処の仕方や情報があり、良い情報だけなら問題ないけど、不必要に不安にさせる情報もある。
そういったものに極力惑わされないようにという先生からのアドバイスでした。

最後に、

「どうして私はがんになってしまったんでしょう?」

と独り言のように先生に聞いてみたことろ、

「どこかに、そういう遺伝子があったのかもしれませんね」
と言われた。
わたしはがん家系ではなく、どこかでがんにはならない、と思っているところがあった。でも、こうしてがんになってしまうし、36歳という年齢でもいきなりがんはやって来ることを知った。

このあと、専門の病院に紹介状をもらい、
この先生とはこれが最後になったのだけれど、
告知日から今日の日まで、
「本当にこのタイプのがんは、生活習慣とは全く無関係で、もらい事故みたいなものですから、何が悪かったとか、思う必要はありませんから!」
という、先生の言葉に励まされている。

#dearfriends乳がんになった私の記録


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