洋出刃包丁の魅力 - 頑丈さと使い勝手の両立
皆さん、キッチンに眠っている出刃包丁に光を当ててみませんか?私がオススメするのは「洋出刃包丁」。和の出刃包丁とは一味違う魅力を持っているんです。
まず第一に、その頑丈さ。骨付きの肉や魚を捌くとき、普通の包丁では刃こぼれの危険が付きまといます。三徳包丁や牛刀で鶏の骨を切ろうものなら、刃先が欠けてしまうリスクが非常に高いのです。硬いものを切るときは「このままじゃ欠けちゃうかも」なんて言葉が頭をよぎるかもしれません。でも洋出刃なら心配ご無用。厚めの刃体が、硬い素材にも負けない強靭さを発揮してくれるんです。
そして、意外と知られていないのが、お手入れのしやすさ。和の出刃は裏スキや裏押しという独特の構造ゆえ、研ぎに特殊な技術が必要とされます。特に裏押しを作る際は、高い番手の砥石が事実上必須なんです。一方、洋出刃は両刃。つまり、普段お使いの包丁と同じように、表側を中心に研げば大丈夫なんです。表を研ぐときは、角度に合わせて砥石に切刃全体を乗せて、表9.5裏0.5ぐらい割合で研ぐだけ。裏はバリを取る程度で十分。簡単でしょう?
私のイチオシは、グレステンの洋出刃包丁16cmか骨スキ包丁。ちょうど良いサイズで、魚をさばいたり丸鶏を解体したりするのにぴったり。それほどこだわらない方であれば、普段使いの頑丈な万能包丁としても大活躍間違いなしです。硬い食材を切ることが多い方には特におすすめですよ。
でも、洋出刃包丁の魅力はそれだけではありません。実は、料理の幅を広げてくれる力も秘めているんです。
例えば、骨付きのラムチョップ。洋出刃包丁なら、骨を切り離すのも簡単。骨に無駄な肉を逃さず、綺麗に仕上げることができます。また、手羽先や手羽元なども、関節を外して切り分けるのに最適。軟骨を切り落とし、骨髄を露出させれば出汁が出やすくなります。手羽先揚げや手羽元の煮物など、いつもの料理がワンランクアップするかもしれません。
魚料理にも威力を発揮します。鯵や鯛といった魚の三枚おろしは、洋出刃包丁があれば難しくありません。頭を落とし、背骨に沿って包丁を入れ、骨を外していく。皮が厚めの魚でも、しっかりと切り込むことができますし、三枚に下ろした魚を、さらに細かく捌いて刺身にするなんてこともできちゃいます。
野菜の下ごしらえにも活躍してくれます。かぼちゃやさつまいもなど、固い野菜を切るときに力を入れすぎて、包丁が滑ってケガをする…なんて経験、ありませんか?洋出刃包丁なら、そんな心配も少なくて済みます。太めの刃体が、力を適切に伝えてくれるからです。
いかがでしょう。洋出刃包丁の魅力、少しは伝わりましたか? もちろん、万能包丁ですべてをまかなえるわけではありません。繊細な細工は苦手ですし、野菜の千切りにも向いていません。でも、硬い食材を扱うことが多かったり、いつもの料理にひと工夫加えたいと思ったら、ぜひ洋出刃包丁を手に取ってみてください。
新しい包丁を使うのは、少し勇気がいるかもしれません。でも大丈夫。基本的な扱い方は、普段使っている包丁と変わりません。最初は少し重く感じるかもしれませんが、すぐに慣れるはずです。
大切なのは、自分に合った包丁を選ぶこと。手に馴染む大きさ、重さ、柄の材質など、試してみてください。私がオススメしたグレステンの洋出刃包丁や骨スキ包丁も、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
料理は、道具選びから始まります。自分に合った包丁を見つけて、キッチンでの時間をもっと楽しんでみませんか? 新しい味わいや、料理の引き出しが増えるかもしれません。洋出刃包丁の魅力、ぜひ味わってみてください。
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