【保育】うつ伏せ寝が好きな園児の対応
保育園では子どもたちのお午睡(お昼寝)中、
乳幼児突然死症候群(SIDS)※ などの予防のために、
午睡チェック※をおこなっています。
私が担当する0〜1歳のクラスでは、
5分に一度の保育士による呼吸と心拍の確認、発熱や顔色などの確認、
そして園児のお腹に装着して使用する「午睡チェック用センサー」を用いた確認を併用しています。
このセンサーは、仰向き、横向き、うつ伏せといった体の向きや、
心拍レベルの体動を検知してくれ、
うつ伏せの状態が続いたり、体動が確認できないと、
アラームが鳴り知らせてくれます。
我々保育士は、SIDSや窒息などの事故防止のために、
園児がうつぶせや横向きになった時には、すぐに仰向きに戻します。
(注意:SIDSは必ずしもうつ伏せで発症するものではなく、うつ伏せの時に発症するリスクが高いと言われています)
ほとんどのお子さんが仰向きで寝ていて、
時々寝返りをうって横向きになったりうつ伏せになっても、
保育士が仰向きに返すとそのまま寝てくれるのですが、
困ってしまうのが、
うつ伏せでないと寝付けない子。
うつ伏せから仰向きになれない子です。
仰向きに直そうとすると、ぐずったり、抵抗したり、
大泣きして、周りの園児を起こしてしまうことすらあります。
そういうお子さんは、大抵お家でも、
うつ伏せで寝ることが癖になっているのではないかと思います。
いつもお家でうつ伏せで寝ているのに、
保育園の昼寝の時だけうつ伏せを返されたら、
うまく眠ることができず、泣いたりぐずってしまうのは当たり前ですよね。
気持ちよく寝ているのに可哀想だとは思いながらも、
保育士は事故を防ぐために、懸命にお子さんを仰向きに直します。
仰向きに直しても、すぐにうつ伏せになってしまうと、
その都度直さなくてはいけません。
仰向きにされるのが嫌で、大泣きさせてしまったせいで、
他の子ども達が目を覚まして泣き出してしまうこともあり…
それはもう日々闘いです(汗)。
お子さんを保育園に預けている方で、
もしお家で寝ているときに、
うつ伏せになりがちなお子さんがいたら、
ぜひお家でも、仰向きで眠る練習をしていただきたいと思います。
それは保育士の負担の軽減だけではなく、
保育園でのお子さんの事故、
そして、自宅での事故防止にもつながると思います。
※SIDS(乳幼児突然死症候群)…睡眠中に何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気。(厚生労働省HPより)
※午睡チェック…突然死のリスクが高い0歳児までは5分に1回、1~2歳児は10分に1回ほどのタイミングで行われます。