” BL好きへの15の質問 ”に答えます
色んなドラマの記事書いているけど、結局好きなドラマってどれなの?というnoteを書こうと思っていたところ、丁度いい企画を見つけたので、参加させていただきます。
ありがとうございます。
ちなみに、チンアナゴは本当に何にも関係ありません。
上記元記事より、レギュレーションを引用掲載させていただきました。
・アジア産BL(ボーイズラブ)実写映像作品に限る(小説、漫画、アニメは含まない)
・参加の旨を、この記事をリンクするか、コメント欄で知らせる
・「#BL好きへの15の質問」のハッシュタグをつける
Q1. 初めて見たBL(地域問わず)
A. 記憶が定かではないものの、おそらく『タクミくんシリーズ 美貌のディテイル』
※”美貌のディテイル”の公式予告を見つけられなかったので、”あの、晴れた青空”で。
この頃はテニミュが好きだったため、キャストの方が出演しているBL映画があると知り、視聴したのだと思う。
当時はまだ中学生で、BLといえば漫画やアニメ、小説など、二次元のものだと思っていた。
そもそも実写のBL作品があるんだ、と衝撃を受けた記憶がある。
あの頃の私に、「2023年にタクミくん実写映画の新作が出るよ」と教えたら、さぞかし驚くだろうな。
この旧実写シリーズをきっかけに、現在進行系で原作やごとうしのぶ先生が出している個人誌をちまちま集めている。
今はもうタクミくんを知らない方もたくさんいるだろうし、私も決して世代なわけではない。
でも、こうして新作映画が作られることで、若い世代の方たちにも、タクミくんシリーズを知ってもらえるきっかけになるというのは、本当に嬉しいなと思う。
Q2. もう1度見直したいBLは?
A.『君の心に刻んだ名前』/『ブエノスアイレス』
どちらか一つにしようと思ったが、選べなかった。
・『君の心に刻んだ名前』
80年代の台湾を舞台にした、男子高校生ふたりの青春物語。
まだまだ同性愛への理解が進んでいない時代。
友情から一歩先へ踏み越えそうになって、だけれど一歩後ずさる、みたいに、少しずつ距離が縮まっていく姿が印象的だった。
レトロな映像の雰囲気が良すぎて、あまりしっかり二人の関係性を観察しきれなかったので、もう一度見直したい。
・『ブエノスアイレス』
こちらの作品は、22年夏から開催中のリバイバル企画「WKW 4K」にて初鑑賞。
かなり前に一度レンタルで借りたものの、結局見れずに返してしまって以来手を出していなかったのだけれど、逆に劇場で見られてラッキーだった。
ただ、初見では、なんともうまく噛み合わないふたりのやり取りを、ハラハラと見つめるだけになってしまったのが心残り。
ドキュメンタリーの”摂氏零度”も含めて、もう少しじっくり味わい直したい。
Q3. 一番最近見たBLドラマ・映画
A.『恋い焦れ歌え』
22年春に上映された映画で、視点、結末の異なるコミックス版も販売されてる、メディアミックス作品。
今まで数え切れないくらいの実写BL、LGBTQ作品を見てきたが、その中でもトップクラスに胸糞作品だった。
本当に、普段甘めの作品やコメディを好んでいる方は勿論、シリアス通り越して身体的にも精神的にも痛い系の作品に抵抗がある方は絶対に見ないで、と声を大にして言いたい。
ただ、かなり人を選ぶ作品ではあるものの、ラップを絡めてひしひしと伝わってくる主人公たちの生き様や、あえて手ブレの多い不安定なカメラワークが印象的であり魅力的な作品だと思う。
私は好き。
『ダブルミンツ』や、『性の劇薬』、ちょっと系統は違うけど『マイ・プライベート・アイダホ』のスラムな雰囲気が好きな方にはおすすめ出来るかも。
Q4. 今まで見た中で一番笑ったBLは?
A.特になし
私はシリアスで重い作品の方が好みで、コメディ作品は苦手気味なのと、見ててもあまり笑う方ではないので、特には思いつかなかった。
『My Engineer』の邦題が『My Engineer〜華麗なる工学部〜』になった時が一番笑ったかもしれない。
今では一周回ってこのサブタイトルのことを愛してるような気もするし、一生許さないとも思っている。
Q5. ストーリーが好きなBL
A.『Theory of Love』/ 映画版『リュソンビの婚礼式』
こちらも1作品を選ぼうと思ったのだけれど、諦めて両方紹介。
・『Theory of Love』
Gunさんはいつも泣かされているような気がするし、Offさんはいつも俺様で周りを振り回している気がする。
(二人の次回作はコメディと聞いたのだけど、またGunさんは泣いてたね)
そして、そんな振り回していた側の方が実は依存度が高くて、逆に追い詰められていく展開が大好きなので、この作品はまさにぴったり。
GMMTVのヒットしているBL作品は、どちらかと言えば甘めの作品が多い印象だったから、これくらいビターな方が私好みだった。
予告画像や本編での映画オマージュも素敵。
・『リュソンビの婚礼式』
『Mr.ハート』出演のイ・セジンさんと『Wish you』出演のカン・インスさんが主演を務めた時代劇ドラマで、私は映画版のみ視聴。
最初の印象は、『ララの結婚』。
ギワンのお化粧ばっちりで可愛らしい外見と、割りと男の子のままで素直に話す中身のギャップが良い。
偽りの夫婦を演じていく中で、協力者であり戦友のような関係から、徐々に心を通わせていく様子が描かれていて、微笑ましくなる。
Q6. 一番大好き!なBLキャラクター
A.ドラマ単体だと『2moons』のkit、原作の思い入れ込みだと『美しい彼』の清居奏
・『2moons』よりkit
私がタイドラマ、そして今でもタイで一番好きな役者さん、Copterに出会った思い出のキャラクター。
ワンコな後輩に振り回されるツンデレ先輩。
本当はMingのことが気になっているのに、ちょっと迷惑そうな顔してみたり、そう思えば楽しそうにはしゃいでみたり。
いつも素直になれないKitがたまに見せる素の表情が好き。
Mingを筆頭に、もう一人のかわいい後輩、Wayoや同期のPhaとBeamに世話を焼きつつ、医学生として頑張る一面もまた好きなところ。
・『美しい彼』より清居奏
以前noteにも書いたが、『美しい彼』は数あるBL作品の中でも特に好きな作品で、清居奏というキャラクターは商業作品において一番好きなキャラだと思う。
ドラマ版の清居は、原作よりも高校生らしく平良との密かな逢瀬を楽しんでいて可愛い。
上記で紹介したMingKitはワンコとツンデレだけど、平良と清居はゾンビとツンデレ、みたいなイメージだ。
清居にとっての平良は、話は通じないし気持ちもまったく理解出来ない、自分と同じ人間とは思えないけれど、清居を見つめる視線だけは誰よりも熱くて、形はどうであれ、清居を追うことは絶対にやめないであろう、そんなイメージ。
恋愛なんてダサい、自分がこんな奴を好きになるなんてありえない、けど気持ちも行動も止められない、そんな清居の葛藤がいじらしくて好き。
Q7. 推しのBLカップル
A. 他の回答と被らないものだと『HIStory4「近距離愛上你」』より永幸CP
Q6で名前を挙げたMingKitや平良と清居、後述するタクミくんの真三洲、マイエンのRamKingあたりが特に好きなカップル。
ただ、それだと他の設問と同じような回答になってしまうので、あえて違う作品からピックアップするとすれば、永幸CP。
メインの呈仁CPが気になって見始めたし、最初はヨンジエの行動が怖すぎてあまり好きになれなかったけど、私は生粋のサブカプ好き。
案の定、気がついたら永幸CPの方が好きになってた。
ヨンジエの子どもみたいにまっすぐで、だけどそれ故に歪んでしまった愛情表現と、弟としてしか見てなかったヨンジエに好意を向けられて悩むシンスーが見どころ。
ここの2人は、同性同士の恋愛であることに加え、強姦、義兄弟、親との確執など、センシティブな内容が盛り合わせで、見てて心が痛くなるシーンも多かった。
だからこそ、見ているこちらは色んな意味でドキドキさせられて、最後まで目が離せないカップルだったと思う。
永幸CPの他には、前述した『Theory of Love』のUnTwo、『We Best Love 2位の反撃』の守真CP、『逆袭之爱上情敌』の郭城宇と姜小帅、『上癮』の尤其と楊猛など。
まだ最後まで見ていない上に、ドラマはブロマンスなので正確にはBLではないけれど、『鎮魂』の楚恕之と郭长城もとても気になっている。
多分、他人から見ると「えっ、そこ!?」みたいなラインナップ。
なんか中国語圏のはっきりしないサブカプばかりだ。
Q8. キスシーンが最高なBL
A.『タクミくんシリーズ Pure~ピュア~』
最初は『Love by chance』にしようかと思っていたけれど、伝説級のキスシーンと言えば”Pure”。
こちらはタクミくんシリーズ本編の主人公・タクミとギイではなく、二人の同級生である三洲新と、その後輩、真行寺兼満にスポットを当てたスピンオフ作品だ。
※以降キスシーンのネタバレ
これまた自分の気持ちを素直に認めない、祠堂学院屈指の”高嶺の花”な三洲くん。
なんだかんだと言い訳しながら真行寺とのスキンシップは拒まないのが三洲くんなりの精一杯の愛情表現、なんだろうな。
何が伝説なのかというと、生徒会室でのキスシーン、チョコの口移しな上におくちを離した瞬間糸引いてるのがそのまま写ってるんだよね。
下手なNCシーンよりもよっぽど煽情的。
あんなの、スクリーンに写して許されるんだ、と今でも思う。
もうひとつは試着室でのキスシーン。
カーテン一枚隔てた先には大勢の同級生達や店員さんがいる、そんな背徳感が良い。
試着室に真行寺を押し込んで、自分もちゃっかり入り込む三洲くん、実は意外と積極的だ。
Q9. 好きなBLのOST(可能であれば動画リンク貼ること)
A.『Call Me Meow』(『Meow Ears Up』より)
BLシリーズの曲では珍しい、ポップで可愛いアイドル系ソング。
初めてこのシリーズを見た際に、「何この可愛い曲!」と虜に。
ドラマのゆる可愛い雰囲気ともマッチしていて、聴くと癒やされるし元気が出る。
他には『Why R U?』の『Is This Love?』や『純情』の主題歌『純情』、『愛の言霊』の『EVE』は好きだった。
BLではないけど、『Off-Gun Fun Night』のOPでインストが使われていた『Double Love』もお気に入り。
Q10. 何回でも見られるBL
A. 『宇田川町で待っててよ。』
数ある作品の中で、一番「そろそろ見直したいな~」と定期的に思う作品はこれかも。
実写から入って原作も買ったが、ストーリーの再現度がかなり高い。
ビジュアルも、演技も、映像も、宇田川町より優れた作品はたくさんあると思うけれど、なぜか何度も見たくなるのはこの作品。
不器用な二人の不器用な掛け合いがたまらない。
Q11. 人生に一番大きなインパクトを与えたBL
A.『2moons』
上記にも書いたが、やっぱりタイBLと出会うきっかけとなった作品なのはもちろん、初めて海外に興味を持った、まさに人生を変えた作品だと思う。
ハマった当初はまだ放送中。
寝ずに最新話まで追いかけたのを昨日のことのように思い出す。
『2moons』に出会えたからタイという国の文化を知って、ファンの方たちとも出会えて、たくさんのタイBLを楽しめる土壌が出来ている。
『2moons』のタイトルでは叶わなかったものの、タイ俳優が日本で初めてファンミーティングを開催したのはこの作品のキャストたち。
私の2017~18年の思い出は、ここでは語り尽くせないくらいに彼らでいっぱいだ。
そして今現在の私はヨーロッパや英語圏のドラマを中心に見ているが、こうして色んな国の作品に興味を持って積極的に楽しめるようになったのも『2moons』のおかげ。
これからどれだけ良い作品に出会おうとも、『2moons』だけは心の根幹に残る、本当に特別で大好きな作品。
Q12. 続編が見たいBL
A.『My Engineer』
当初はS2が予定されていたものの、COVID‑19の影響でその後の撮影が行われることはなく、2022年に至る。
Mek役のRyanは契約を終了し、S1の放送時点で既に中国へ帰国。
他にも、出演キャストであるPerth、Taray、Inntouchの3名も事務所を退所し、かなりS2の望みは薄い状況。
私が好きだったRamKingは、元々原作ではスピンオフ作品として別冊出版されているカップルだった。
それだけストーリーの分量も多く、ここから大きく話が動き出すという段階で終わってしまった上に、そこまで人気の作品ではないので原作翻訳が出版される可能性も限りなく低い。
タイの”to be continued”は、放送が開始し最終回を迎えるまで信じてはいけないと心に刻みましょう。
あと、『Just Say Yes!』。
『Don’t Say No』が見たかったので、完結を待ってから『TharnType2』を視聴。
しかし、DSNの更にサブカプがメインとなる『Just Say Yes!』の制作決定を聞き、今度はそちらが完結するまでDSNが見られなくなったという意味の分からない悪循環が起きている。
サブカプがせっかくメインになっても、更なるサブカプが登場する場合、もはやそちらに気を取られてしまう私の悪癖のせい。
なので、とにかく『Just Say Yes!』の続報を、本当に、心からのお願い。
Q13. これから見たいBL(新旧問わず)
A. 満を持して『Until We Meet Again』
当時、放送前に配信されたオフィシャルMVを見て、既にWinTeamが気になっていた。
しかし、リアルタイムでは追っておらず、放送終了後の感想を見て『Between Us』が始まるまでは手を出さないことを決意。
そして22年11月現在、ついに『Between Us』が配信開始した。
正直、UWMAを見ずにタイBLを語る気なのか、と自分でも思うので、満を持してそろそろ見始めようと思う。
他には、最近U-NEXTで一気に配信が始まった作品達をはじめ、『NOT ME』や『War Of Y』、『Love In The Air』、『後悔なんてしない』、『逆光』、『LONG TIME NO SEE』など、見たいけれど見てない作品はまだまだ沢山。
そして、『2moons the Ambassador』も開始しているので、こちらも見なければならない。
S2のキャス変を乗り越えた私に、怖いものなど何もない。
Q14. この人にBLに出てほしい!
A. 特になし
キャスト単体へのこだわりよりも、いかにそのキャラクターと役者がマッチしているかが重要なので、あまり思い浮かばない。
そして、また出てほしいな、という要望は既に叶ってしまったというのもある。
映画版「his」に出演していた宮沢氷魚さんは、『エゴイスト』への出演が決まっていて、ドラマ版「his」に出演していた倉悠貴さんも『君のことだけ見ていたい』で再び男性同士の恋愛ものに出演していた。
強いて言えば、『窮鼠はチーズの夢を見る』に出演していた成田凌さんの演技が本当に凄かったので、他の作品も見てみたいかも。
Q15. ズバリ!お気に入りBLトップ3はこれ!
上記回答の中でも、特に複数回タイトルが出ている作品はかなりお気に入りなのだけれど、それだとつまらないので、あえて名前を出していない作品から3作品を順不同でご紹介。
1作品目『Hello Stranger』
同じくフィリピンBLの人気作『GameBoys』と同時期に配信されていたこちらの作品。
私は『Hello Stranger』のほうが圧倒的に好みだった。
COVID‑19の流行があったからこそ出来上がった、オンラインで繋がるお話。
最初はいがみ合っていた二人が、画面越しでやり取りを重ね、どんどん心の距離が縮まっていく様子は、普通のロマンス作品と何ら変わらない。
こういったオンラインでのやり取りがメインとなるドラマには、ふたりがいつ実際に出会うのか、という最大の見せ場もある。
数十年後を見越すと、パンデミックが起きた2020年当時の人々はどんな生活をしていたのか、それを物語に昇華して記録しているという点でも、挑戦的で貴重な作品になっていると思う。
2作品目『his ~恋するつもりなんてなかった~』
こちらは映画版ではなくドラマ版。
タイトルは上の回答で出してしまっているけど、作品自体には触れていないのでセーフということで。
普通に生活していては交わらなさそうな二人が、海辺の街で恋を知る、そんなお話。
渚も迅も、どこか影のあるキャラクターで、言葉よりも空気で会話しているような雰囲気。
恋愛初心者の男子高校生たちが、どこまでもぎこちなく不器用だけれど、ピュアに想いを育んでいく姿と、海と空のブルーが印象的な作品だ。
そして、その空気感は残したまま、けれど内容としてはまったく系統が異なる映画版へと繋がるのも面白いところ。
この作品が好きすぎて、今年私は(今更ではあるけれど)、飛行機に乗ってロケ地へまで行ってしまった。
初めて行った江ノ島は本当に素敵な街で、真夏のエネルギーがたくさん感じられる場所だった。
体力があるうちにもう一度遊びに行きたいと思う。
3作品目『メソッド』
アジア圏のBLはたくさん見ていたものの、韓国作品は一切見ていなかった私が、初めて手を出したのが『メソッド』。
私自身が演劇をやっていた経験があるので、演劇をテーマにした作品なのが単純に嬉しかった。
全体としてはかなりシリアスで殺伐とした雰囲気がまた板の上という題材にはぴったり。
そして、これは最近気がついたのだけど、いい年したおじさんが若くて可愛い男の子に振り回される作品が私は大好き。
舞台シーンも、激しいアクションではないのにかなり迫力があり、演技を通してどんどんのめり込んでいく2人の様子に目が離せなかった。
劇中劇の「アンチェイン」、全然ストーリーは違うけれど、末満健一さん作の実在する舞台劇「Equal」に似ているなと思ったし、「Equal」は実際に韓国でも上演されている。
狭い室内で繰り広げられる、命をテーマにした男性2人の会話劇。
「アンチェイン」も実際に上演されないかな。
お付き合いありがとうございました
日本作品から、タイ、中国、香港、台湾、韓国、フィリピンと、多少の偏りはありつつ、私が触れてきた国の作品は満遍なく挙げられたかな、と思います。
過去noteの再掲もでき、久しぶりに思い出した作品が懐かしくもあり、自分自身の振り返りとしてもかなり面白い企画でした。
でも、この世にはまだまだ沢山の作品があって、もっと色んな作品を知りたいとも感じましたね。
かなり長いnoteとなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。