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リコーダーの歴史と魅力と母の挑戦

リコーダーは、古くから世界中で愛されてきた楽器で、中世ヨーロッパからバロック時代にかけて隆盛を誇りました。18世紀以降一時的に衰退したものの、20世紀に再び音楽教育の場で注目され、日本でも学校教育に広く普及しました。特に1950年代後半からは、リコーダーが日本の小学校や中学校の音楽授業に取り入れられ、小学校ではソプラノリコーダー、中学校ではアルトリコーダーが使われています。

私も子どもの頃に学校でリコーダーを習いましたが、日常生活でリコーダーについて考えることはありませんでした。
ところが、母がリコーダーを始めたことをきっかけに、その楽器の魅力に再び気づかされました。
母は昭和25年生まれで、リコーダー教育がまだ普及していなかった時代に育ちましたが、コロナ禍の影響で新しい趣味としてリコーダーに挑戦することになったのです。

母は以前、ドイツでオリーブの木で作られたリコーダーを購入していましたが、長らく使われることはありませんでした。
そんな母に「市内でリコーダーを教えているプロの先生がいるから一度行ってみたら?」と勧めたところ、今では週に1回レッスンを受けにいくようになりました。
最初は苦戦していたものの、3年の間にかなり上達し、リコーダーを楽しむ日々を過ごしています。

最近では私の甥っ子も小学校でリコーダーを習い始めました。夏休みの間、母が甥っ子にリコーダーの指導をしていました。
そして、今度母が初めてリコーダー教室の発表会に出るのですが、その伴奏をなんと私の夫が務めることになりました。
家族全員で音楽を共有し楽しむこの姿は、とても感慨深いものです。

リコーダーは、日本の学校教育で長年使われているため、多くの人にとって馴染みのある楽器ですが、実際には大人でも楽しめる奥深い世界があります。
母の新たな挑戦や、家族で音楽を楽しむ経験を通じて、リコーダーの魅力を再発見することができました。

皆さんもぜひ懐かしのリコーダーを手に取って、音楽の楽しみを感じてみてはいかがでしょうか?


ヤマハのリコーダーは日本人の手の大きさに合わせて作られているので吹きやすいそうです。

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