自己啓発本

自己啓発本ほど役に立たないモノはない

自分で言うのも何なんだが、見た目と違って実は意外と読書好きである。歴史小説からノンフィクション、ハードボイルド、詩集、まあオールジャンルと言うべきか。私ごときが偉そうに言うことではないが、本は言葉の宝庫であり、知の宝庫である。想像力を豊かにしてくれれば、時に映画同様、心のサプリメントになったりもする。

そして、時にはこんな使い方も。

・カフェで、左手の上に本を広げてみる(オープンカフェならなお良し)。

・カバンは持たず手に一冊の本を持って歩いてみる(ハードカバー限定)。

・待ち合わせ場所に彼女だ。手に本を持って、思い切り振ってみる。

んー、知的な匂いがぷんぷんするではないか。

話がそれてしまったが、私が唯一好まないジャンルがある。それが『自己啓発本』の類。本屋さんに行くと、その数の多さに圧倒される。棚も平積みも自己啓発本だらけではないか。売り上げランキングにも自己啓発の類の多いこと多いこと。ここで言っているのは、あるスキルを上げるためのハウツー的な自己啓発本ではなく、精神論を延々と綴っている本である。

食わず嫌いではない。今まで何冊も読んでみての正直な気持ちである。もちろん、ハッとしたり、なるほどと思ったりもしたが、その後の生き方(は大げさだが)、考え方、振る舞い、行動、何か変わっただろうか。

いや、変わってない。(変わってない、の古賀シュウさん最高!(笑))

本を読んだぐらいでは、変えられないのである。

結局、自己を啓発させるのは自己でしかないと私は思っている。目の前の仕事、目の前の課題、問題に向き合いながら、誰もが思い、悩み、そしてそれに対処している。それこそが自己啓発ではないか。みんな毎日、自己を啓発しながら生きているのではないか。

だれかの啓発本を読むのを、もちろん否定はしない。それで背中を押される人もいるだろう。繰り返すが、現実は、もっと困難だったり、複雑だったり、余裕がなかったり、時間がなかったり。そんな毎日の中で、いやでもどうするかを自分なりに考え、行動するしかないのである。

そう、自己啓発本ほど役に立たないモノはない、と思うのです。

ちなみに、もし本当に自分を変えたい、成長したい、自分の人生そのものを変えたいと思うなら、自分の船の舵を切るだけではなく、思い切って船そのものを乗り換えなきゃ。それは、本当に勇気とチカラのいる作業なんだけどね。

で、一番良いと思うのは旅に出ること!それも海外に!いやでも自己啓発されますよー

自分の場合は、会社に黙って3週間アメリカに行っちゃったり、会社を辞めて海外で仕事をしてみたり。いや~結果、人生変わりすぎたわ(笑)

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