PubMedのAutomatic Term Mapping (ATM) :MeSH変換表照会だけではなかったと知る
8月1日(アメリカ時間)に開催されたNNLMのウェビナーを録画で拝聴。
(当日は時差に完敗し寝過ごしました)
今まで(どこかでご説明いただいたのかもしれませんが)知らなかったマッピングの細かい仕組みに気づくことが出来ました。
日本語の解説資料では(私が参照させていただくことが多い)以下なのですが、マッピングはMeSH変換表→雑誌変換表→著者変換表(著者索引→完全共著者変換表→共著者索引でしたっけ?)の順に参照される。のようにさらっと解説されているので、さらっと理解しておりました。
大﨑泉, 成田ナツキ, 阿部信一, 山下ユミ. 図解PubMedの使い方 : インターネットで医学文献を探す. 第8版, 東京, 日本医学図書館協会, 2022, ISBN9784931222281.
が、このウェビナーではその流れを丁寧に解説されていました
マッピングはMeSH変換表だけではなく、上記スライドにあるように
MeSH terms
↓
Entry Terms(synonyms)
↓
Subheadings
↓
Supplementary concpts
↓
Publication Types
↓
Singular and plural words forms
↓
British and american spellings
↓
Drug brand to generic name translastion
↓
UMLS
の順でそれぞれの情報に含まれていないか照会した上で
jouanal translation table・・・という風に検索は行われているとのことでした。
へぇええと思ってヘルプを見たら、ちゃんと書いてありました。
ふしあなの私の目
UMLSも参照されるというのは記憶しておりませんでした。(なんでEntry termにもMeSHにもNMにもないのにマッピングされるのだろう??と不思議に思っていました)とても勉強になりました。また、著者から検索することがほとんどないため"Computed author sort"についても初めて知りました!
解説の例でいうところの"shin bone"と入力して検索した際、Tibiaのentry termに"shin bone"は挙がっていないにもかかわらず、Tibia[mh]にマッピングが行われています。
これは上記subject マッピングのところのUMLSの照会でマッチした結果だとのことでした。
NLMのウェビナー無料で受講できますし、時差に負けても録画があったりするので全力でお勧めします。