ファイブフィンガーズで快適な通勤
在宅勤務の解禁と活用。
通年ビジネスカジュアルOK。
仕事における「規制」「規則」が
どんどん緩くなっている。
コロナウィルスの影響で、
ますます拍車がかかった。
これまでは流石にやめておこうと
遠慮して来たことを、最近
思い切って解禁した。
タイトルにある通り、会社に
ビブラムファイブフィンガーズを
履いていくことである。
自分のフェイスブックで何度か
書いたが、この靴を履いていると
とにかく心地よい。
#KuToo というハッシュタグが
1年ほど前からバズったのは
記憶に新しいところだ。
こちらは、女性がハイヒールや
パンプスを履くのを義務付け
られていることに対する抗議運動。
こうした女性の境遇に比べたら、
男性はまだまだ天国のような
状況ではある。
しかし、ファイブフィンガーズを
知ってしまった身としては、通常の
革靴も結構な苦痛になってきていた。
安い靴だと本当にきついので、
それなりの靴を買うようにしている
ものの、はだし感覚で過ごせる
靴との違いは圧倒的なのである。
とはいえ、社会常識的な観点で
ずっと自粛をしてきた。
話のネタとしては面白いのだが、
やはりギョッとされるし、
いちいち毎回説明をするのも
それなりに大変。
ということで、会社に履いていく
ことはなかった。
しかし、機は熟した、と判断した。
ジーンズで通っても良い現在の
状況下、ジーンズを履くときは
この靴でOKとすることに決めた。
これで、かなり私のQOLが向上する。
たまに気が付く人がいて、
その都度説明をする必要はあるが、
今の会社は人数も少ないので
そこまで負担感もない。
そもそも、人の足元などみんな
それ程見ていない。
たまたま今日気付いた人は、
「あっ、陸王?!」
というリアクション。
そう、池井戸潤氏の小説
『陸王』で、頭に近い場面でこの
ファイブフィンガーズが取り上げ
られており、TVドラマ版でも
出て来たので、覚えている人も
それなりにいるかもしれない。
この靴は、特別な歩き方を要する。
ソールが非常に薄いので、
フォアフット(前足)着地しないと、
着地の衝撃でヒザと腰をあっという
間に痛めてしまうのだ。
先日友人と飲んだ際に、この
フォアフット着地を説明したら、
「あっ、それ剣道と一緒かも」
という話になった。
確かに、剣道は「すり足」と
習った記憶があり、一般的な
かかとからの着地とは異なっていた
記憶がある。
加えて、古武道の世界の話も
記憶からよみがえった。
古武道では、歩く際に「丹田」
(へそと背骨の丁度中間位にある、
エネルギーが溜まるポイント)に
引っ張られるようにして歩く、
と聞いたことがある。
へそ、つまりは胴体が前を行く、
脚が遅れて付いていくような感じ。
これを文字で説明するのが難儀
なので、動画で実演でもした方が
良いのだろうが、こちらの機は
まだ熟していないと判断して
遠慮しておく。
とにかくフォアフット着地は
古来の武道と共通していると
いうのが重要なポイント。
つまり、西洋から入って来た
靴文化によって、日本人の歩き方、
走り方は変わってしまったのでは
ないか、という仮説が成り立つ
のである。
このファイブフィンガーズについて
語り始めるとキリがないので、
今日はこれくらいにしておく。
#KuToo からサヨナラできる靴、
私の人生を変えてくれた靴、
靴の概念を変えてくれる靴。
出会えて幸せである。