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小売店の店舗数とフェルミ推定

昨日のエントリーで触れたとおり、
水曜日に主催セミナーを実施し、
マーケティングの4Pのうちの
「Place」をテーマに話をした。

「Place」は、商品をどんなチャネルで
売るかという話である。
商品の特性によって、どこで売るのが
適切かは異なってくる。
お客様にとって、商品を買いやすい
場において提供することが求められる
のは言うまでもない。

商品を流通させる上で欠かせない
中間事業者の存在、その意義とか、
中抜きの動き(P2P)の話などを
した上で、後半戦からは小売店の
種別ごとにその特徴などを解説
させてもらった。
小売店の種別とは、
・ドラッグストア
・スーパーマーケット
・コンビニエンスストア
・百貨店
・バラエティストア
・EC/通信販売
・訪問販売
・専門店/カテゴリーキラー
・自動販売機
などなど。

こういう話をするときは、
お約束で「フェルミ推定*」の話を
絡ませる。
つまり、コンビニの店舗数とか、
ドラッグの店舗数などが何店舗位
あるかを当ててもらうのだ。
オンラインだと若干やりにくさは
あるものの、割と盛り上げやすい
ネタである。

*何らかの数字を予測するにあたり、
論理的な思考能力を用いて計算し、
凡そどの程度かを推定すること

コンビニエンスストアの店舗数は、
日本で一体どの位あるだろうか?
ご存知の方も多いと思うが、
意外と知らない人もまた多い。
さて、何店舗?
スクロールする前に、少しでいいから
是非予測してみて欲しい。














概算ではあるが、60,000店程あるはず。
セブンが20,000店超、
ファミマが17,000店弱
ローソンが14,000店強
ということで、3強で50,000店強。

どこか1チェーンでも店舗数を知って
いれば、それを手掛かりに推計できる
かもしれない。
仮に、セブンが20,000店突破!という
ニュースをどこかで見たのを覚えて
いたとすると・・・

<アプローチ1>
身の回りの3強の店舗割合をザッと
思い浮かべてみて、仮にセブンが
10だとするとファミマが8、ローソン
が7程度だったとする。
合計25なので、20,000店を2.5倍して
50,000店。
その他の小さなチェーンが何店あるか
分からないが、よくいう「8:2の法則」
発動で、50,000店を0.8で割り、
約62,500店と導き出す。

<アプローチ2>
仮に、神社が全国で100,000社ほど
あるということを知っていたとする。
自分の町にあるコンビニの数と神社の
数の割合をザッと思い出し、神社の
数がコンビニの2倍ほどあったなら、
コンビニは50,000店位ではないかと
推定する。

他にもアプローチ方法は考えられると
思うが、こんな感じで「頭の体操」を
するように誘うと、割と面白がって
もらえるものだ。


コロナ禍の影響で、小売店にも
勝ち組、負け組が出た。
変化に適応しようと素早く動いた
ところは、消費者からもいち早く
信頼を得た一方で、
「元に戻るまで我慢の子」とばかりに
対応が後手に回ったところは、
苦戦しているように思われる。

Amazon GO!のような無人店舗が、
日本においても、実験段階から
本格運用段階へと進む店舗が今後
どんどん出て来るだろう。
伸びが著しい通販も、「置き配」
で効率を上げたイノベーションに
続き、きっと数年内にドローンに
よる宅配などの新機軸が登場して
来るのではないかと考えている。

絶えず変化することが常態。
小売店の変遷を見ていると、
そんなことを強く意識せざるを
得ない。



己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。